(4)体内時計を整える

 人間の体には、朝起きて、夜眠るなどの生体リズムを刻む「体内時計」が備わっています。実は、この体内時計は約25時間周期。何もしなければ、24時間周期の生活リズムとは徐々にずれていってしまいます。すると、時差ボケのような状態になってしまうのです。このような状態では、仕事に身が入りませんよね。

 この時間のズレを調整する働きを持つのが朝食朝食を食べて体が活動モードになることで体内時計がリセットされ、正しい生活リズムで活動できるようになるのです。また、体内時計をリセットし、生活リズムを整えるのに効果的なのが、朝起きたらすぐに太陽の光を浴びること。カーテンを開け、しっかり朝日を浴びて、朝食をとりましょう。

 生活リズムが整えば、日中は活動的に過ごせますし、夜もスムーズに眠りにつけるようになります。また、食欲をコントロールするホルモンであるレプチンは、睡眠不足によって働きが悪くなってしまいます。しかし、生活リズムを整えて睡眠不足が解消されれば、レプチンの働きも活性化されるため、過度な食欲を抑えることにもつながります。つまり、朝食をしっかりとることが、健康的に体型を維持するコツというわけですね。

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(5)栄養バランスを整える

 人が一度に食べることができる量の上限は決まっています。つまり、たった1回の食事で得られる栄養素には限度があるということです。したがって、食事回数が多いほうが、よりたくさんの栄養素を摂取しやすくなるのは当然のことです。朝食の内容にも気を遣えば、さまざまな栄養素をバランスよくとることができるようになります。

 実際、朝食を食べる人のほうが、野菜を食べる量も多いという調査結果があります。厚生労働省が行った調査によると、野菜を、1日平均350g以上食べている人の割合は、朝食を食べる習慣がある人の場合に32.5%だったのに対し、朝食を食べる習慣のない人の場合は16.3%しかいませんでした。

朝食が生み出すメリットで、仕事のパフォーマンスを高めよう!

 このように、朝食にはたくさんのメリットがあります。朝食をしっかりとって、太りにくい体と整った生活リズムや栄養バランス、高い集中力を手に入れて、仕事の質を上げていきましょう。