失敗した自分と向き合ってセルフイメージをリセット!
やせる部屋作りの基本的な心構えと、初級ステップ“財布の整理”が身についたら、いよいよ片づけがスタート!
ここで、清水さんから週刊女性の読者世代に向けたアドバイスが。
「20代、30代のころは、卵胞ホルモンという女性ホルモンが代謝を上げてくれるので、ちょっと夕飯で食べる量を減らすだけでも簡単にやせられます。
ですが、40代や50代以上になると、女性ホルモンの減少や閉経の影響で、食事を減らしても運動してもやせられなくなってしまい、何をやってもダメだと苦しんでいる方が私のクライアントさんにも多くいらっしゃいます。そういう方はまず、失敗したときの自分と“対話”してみてほしいんです」
何か悩みがあるとき、女性は誰かに話を聞いてもらうだけで気持ちがスッキリ軽くなるもの。それを自分と対話して行うのだ。
「“うまくいかなかった、だから今回もどうせダメ”という方程式に対して、そんな考え方はよくないと否定するのではなく、“そうだよね、あんなにお金も時間もかけたのにやせなかったら、何をやってもダメって思っちゃうよね”と、まずは失敗した自分をしっかりと受け止めてあげるんです。そうすることで、ネガティブなセルフイメージがリセットされて、次に進むことができます。
でも、40代や50代以上には失敗したときのドロドロした気持ちを放置したままにしている方が多いですね。実はネガティブな感情って、親の気をひこうとして悪さをする子どもと同じなんです! 放置したり、無理に封じ込めたりするほど、“気づいてくれないなら、もっと嫌なことを思い出させてやろう”と、どんどん大きくなって降りかかってきます。
この状態になっていると、次から次へと新しいことにチャレンジしても、結局、自分が変わっていないので、ちょっと試して効果が出ないと“これもダメだった”と、すぐ投げ出してしまう。
そして、ますますネガティブになるという負のスパイラルに陥ってしまいます」
だからといって、常に誰かにそばにいて悩みを聞いてもらうわけにもいかない。そこで、手っ取り早く自分を受け入れる手段として有効なのが“環境を整えること”。
「家の中を片づけてスッキリさせたり、美しい花やすてきな絵画を飾って“きれいだな”と思うだけで、自分が“きれい”と言われたのと同じイメージが残る。このようなポジティブなセルフイメージ作りを積み重ねていくことで、身体にも変化があらわれてきます。
たとえすぐにやせるという結果が出なかったとしても、人生のカテゴリーの中の何かが変わります。クライアントさんからも、きれいな部屋を作ったことで“恋人ができた”“ムダ遣いが減って金運が上がった”なんて声を、たくさんいただいています。
実は私も、部屋を片づけてから体重をキープできているだけでなく、出版のご依頼をいただいたり、全国にクライアントさんができたりと仕事の幅がすごく広がって!
やっぱり自分の周りのもの(部屋)と、自分自身は連動しているなと思える劇的な変化を私自身が体験しました」
ダイエットに限らず、ひとつひとつの失敗を心の奥底に沈めたままで、そんなダメな自分としっかり向き合ってこなかったと思い当たる人も多いのでは?
金運アップなど一石二鳥の効果も期待できるとなれば、ますますトライしない手はありません!