【花王】
「1890年に発売した高級化粧石けん『花王石鹸』が由来です。当時の石けんは高級な舶来品か、廉価で品質の劣る国産品しかありませんでした。この状況を何とかしたいと、創業者・長瀬富郎が、外国産に負けない高品質な純国産石けんを、職人や研究者とともに作ったんです」(広報・青山佳樹さん)
当時は、洗濯用石けんを“洗い石けん”と呼んだのに対し、化粧石鹸は“顔洗い”“顔石けん”と呼んでいた。その“顔”から連想し、香王や華王なども候補だったが、わかりやすい花王に決定したという。
【フマキラー】
まだ衛生環境がよくなかった大正時代。
「害虫に悩まされる人々のために、当社の前身である大下回春堂が世界初の強力殺虫液を開発、販売しました」(広報・川端さん)
そのネーミングは“Fly(フライ) and Mosquito(マスキート) Killer(キラー)”=ハエと蚊を殺すもの。ということで、英語の頭文字を取って『強力フマキラー液』に決定。その後、1962年に社名もフマキラーに変更した。
「人の命を守るため、世界中の害虫と戦う意志がストレートに伝わる社名だと思っています」
【エドウイン】
戦後、米軍払い下げの衣料品を販売していた常見米八商店では、中古ジーンズの輸入をへて、1961年に日本で初めてデニム地を輸入した。
「国産のジーンズを普及させていくために、覚えやすいブランド名をアナグラムの発想で考えました。DENIMの文字を入れ替えつつ、Mを逆さにして『EDWIN』。エド=江戸、つまり日本。ウイン=勝利。印象に残りやすいだろう、と決まりました」(広報・安藤武徳さん)
8年後、社名もエドウインに変更。世界初の中古加工ジーンズ『オールドウォッシュ』は大ヒットに。
【Zoff】
「社名には“究極のオフプライスを”という意味を込めています。究極の象徴として、アルファベットの最終文字“Z”と、オフプライスの“off”を組み合わせて、Zoff(ゾフ)です」(広報・東祐太朗さん)
フレームは1年間保証、レンズ交換も6か月以内なら無料、度数も変えられるという。
「価格以上の購買体験を、みなさまにお伝えしたいと考えています」