エロ宮司に堕落
歯に衣着せぬ物言いも、特に年配の人には快く思われていなかった、と指摘するのは前出・宮司の知人だ。
「女性に“ブス”と言ったり、かわいい子には“かわいいな”とストレートに言う。誰かの発案を“水戸でしか通用しない”とか“田舎の考えだ”と否定することもあった。敵だらけだったと思いますよ」
前出・神社担当者によれば、「'02年に来る前は伊勢神宮で神職も務められていました」
アイルランド大使を伊勢神宮に案内した際の出来事について、護国神社発行の「さくら山」(平成26年4月10日発行)に、
《皇后さまは侍従を通して神宮にいる私に御礼の電話をつかわされた。》
と書き記したことがあった。皇后さま(現在の上皇后美智子さま)とご縁が持てるエリート神職としてのさりげないアピール……。
今年10月には天皇陛下の「即位の礼」に合わせて「即位礼奉祝祭」を開催するなど神職として責務も果たしていたが、人生の晩年に神職とは思えない罪を犯した。
エリート宮司がエロ宮司に堕落した今回の事件。戦没者遺族は、こう吐き捨てた。
「今回の事件はあまりにもひどい。論外です」
佐藤容疑者逮捕の翌日には「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」、14、15両日には「大嘗祭(だいじょうさい)」がそれぞれ行われた。こんな大切な時期になぜ犯行に及んだのか。
戦没者たちも草葉の陰から何を思っているのか。