家族や周囲とトラブル急増。これはトシのせいでしょ!?
 自分と家族の意識のすれ違いだから、すり合わせていきましょう。

家族の話が聞き取れずケンカばかり

A.相手の話し方に原因があります

「エッ!?」「ナニ?」と聞き返すと、「もう、いいよ。どうせ聞いていないんだから!」とケンカになるパターンですね。

 耳鼻科で検査しても問題がなければ、たいていは「話す側」に原因があります。家族だからわかるだろうと、主語を抜いて話したりボソボソした話し方をされると、聞き取れないのは当然です。久しぶりに帰省した娘や息子が、親が話を聞かないと怒るのはよくある話ですが、話す側が話し方や言葉をかえりみる必要があります。また、娘さんの声のような高音が聞き取りづらくなるのも確かです。

 もし家族に「聞いてない」と叱られたら「わかるようにゆっくり話して」と堂々と言ってよいのです。

「よっこらしょ」がつい出てしまい子どもに嫌悪される

A.筋肉や体幹に力が入りやすくなるので、声に出して正解

 アスリートが力を出すときに「ウォー」などと叫びますが、あれと同じです。声を出すことでアドレナリンが分泌され、心拍数や血圧が上がります。また、筋肉と体幹にもよい効果が生まれ、力が入りやすくなるのです。

 特に大腿四頭筋という太ももの前面についている筋肉を使うときに「よっこらしょ」は出がちです。もし、減らしたいなら軽いスクワットで鍛えるとよいでしょう。気になるなら、「よし!」とか「頑張るぞ!」に言葉を変えるのも手です。

おならが勝手にプーッ。恥ずかしい……

A.我慢は禁物。家では家族で理解し合いましょう

 食事や飲み物と一緒に飲み込んだ空気はげっぷになりますが、うまく出し切れないとおならとなって排出されます。ですから友人と話しながら食事をした後は特に頻繁に出るかもしれません。我慢せず出したほうがよいので、家族同士では許し合いましょう。

 ただ、外出先では困ります。おならを我慢するには肛門括約筋の力が必要なのですが、便を出すとき以外には使わない筋肉。若い人でも弱い人はいます。

 簡単なトレーニングで鍛えられるので試しては。お尻の穴と、女性は膣も一緒にグッと締めるだけ。10秒締めて力を抜く。1日数回やるだけで、おならのコントロールがしやすくなります。

病院でもコールセンターでも待たされるとイライラする

A.待つことが難しくなるのは、時間を大切にしているから

 病院やコールセンターの対応で長時間待たされたときのイライラが、若いときより激しくなったら、人生を有意義に過ごしたいと前向きに思っている証拠。残りの人生が短くなったと自覚すると、「待つ時間」が長く感じるようになるのです。決して悪いことではありません。

 ただ、イライラするだけではもったいないので、読書やラジオを聴くなど、上手に時間をつぶす道具を準備しましょう。