卑弥呼が食べていた健脳、長寿野菜を紹介しよう。
●野菜類…シソ、ショウガ、ミョウガ、フキ、ミツバ、ニンニク、ノビル、セリ、ねぎ、ニラ、アサツキ、ヤマイモ、サトイモ、カブ、ダイコン、ゴボウ、ユリ根、ウリ類、ワサビ、レンコンなど
●果実類…クルミ、クリ、トチの実、野イチゴ、ガマズミ、グミ、アケビ、カキ、ヤマブドウなど
野菜以外には、
●魚介類…タイ、イワシなど多くの魚とハマグリやサザエなど
●肉類…ブタ、イノシシ、野ウサギ、シカなど
ちょっと話はそれるが、邪馬台国はただの長寿国ではなく、
「邪馬台国の男性たちは、現代のひ弱な男性とは違い、女性にやさしく、体力もあってタフだったのです。女性たちも、道を歩けば、そんな男性のホットな眼差しを意識するから、きらきら輝いて生き生きしているわけです。エイジレスの健康美人が多かったはずです」
永山先生は楽しそうに笑います。
「元気で長生きしたかったら、卑弥呼の野菜を食べるべし!」
卑弥呼パワーをつくった代表的な野菜
ニンニク:ニンニクが渡来してきたのは卑弥呼の時代。以来、今日までずっとスタミナ食の王として君臨しているのは偉い。
ニンニクで注目したいのがスコルジン。心臓の活動を活発にしたり、精子の増産を促進する作用があることから、強壮食品として2000年もの間、注目されているのだ。体力の低下する夏や風邪の流行る冬は、ニンニクを大いに活用したい。
すりおろして、しょうゆに混ぜて刺身やサラダ、漬物などにつけて食べてもいいし、料理のかくし味に用いても効果は変わらない。
「滋養強壮には、ニンニクのひとかけらをラップで包み、電子レンジにかけても香ばしくておいしい。パワーも湧いてくる。ただし、食べすぎは禁物です。脳の老化を防ぐには、豚肉のニンニク炒め。豚肉にはビタミンB1が大量に含まれていて、ニンニクと合わせることで、素晴らしい健脳食になります」
サトイモ:卑弥呼の前の縄文時代から食べられていたのが、サトイモ。サトイモのヌルヌルは、ムチンという物質で、老化防止に役立つ。
「日本人が世界中のどこの民族よりも長寿になったのは、ヌルヌル食品を食べてきたからです」
現在でもサトイモがお正月料理やお祭りの祝い膳、神饌(しんせん:神様へのお供え)などに餅やお赤飯と一緒に並ぶのは、サトイモが主食級の位置を占めているという証拠といえる。
「ムチンは、肌のみずみずしさを保つ、立派な美容食です。女性のみなさんに食べてもらいたいなあ」