布マスクは意外と簡単に自作できる!
「マスクといえば使い捨て」が当たり前になったのは、思えばごく最近のこと。
便利なものに慣れてしまうと、それがいつしか当たり前になり、手に入らなくなるとイライラしたり、パニックになったり……。でも、ちょっと時間をさかのぼれば、どこの家庭でもマスクを自作していたのです。
「自分で作るのは大変そう」という声も聞こえてきますが、実は意外と簡単です。ミシンでも、手縫いでも、どちらでもOK。小さなものですから、思いのほかササッと完成します。
今回のマスク不足が起きたとき、私の周囲のハンドメイド仲間は、すぐに布マスク作りを始めました。作ったものをママ友に配ったり、作り方を教えたり。そんなふうに生まれた布マスクが、手作りマーケットの「minne」やフリマサイトの「メルカリ」でも販売されています。もし自分で作れないなら、それらのハンドメイド品を購入する手もあります。手芸屋さんでは、マスクの材料セットも販売されていて、これも手軽。
自分に合う方法で、布マスク生活、始めてみてください。
プリーツタイプの布マスクを作ってみよう!
では、実際に布マスクを作ってみましょう。作るのはプリーツタイプのシンプルなマスク。見た目は紙マスクそっくりで、男性でも違和感なくつけられます。型紙もいりません。ミシンを使うと早いのですが、それが無理なら手縫いでも。100均で売っている携帯用の裁縫セットで十分に作れます。
適している布はガーゼやダブルガーゼといわれるものですが、最近は売り切れが多いようですから、シーチングやブロードといわれる薄手の綿や、さらしでもOK。
もっと手軽なのは、さらしでできた日本手ぬぐいや、ハンカチを利用すること。探せば家のどこかにありそうですよね。100均や薬局を探したら、ガーゼはどこも売り切れでしたが「三角巾」を発見! 腕を骨折したとき使うものですが、さらしでできていますから布として使うことができます。
マスクゴムも手に入りにくいので、いちばん細い手芸用のゴムで代用を。これも売ってない場合は、古いTシャツをひも状に切って利用しても◎。ヘア用の丸ゴムは、長時間だと耳が痛くなり、向きません。
市販のマスクに入っているノーズワイヤ。布マスクでも再現できます。
ワイヤは市販のマスクのものや、食パンや焼きそばの包装についているワイヤを再利用すればOK。
材料が用意できたら、あとは作り方のとおりに縫っていくだけ。
慣れたら30分もあれば完成します。
子どもがわずらわしがってマスクをつけてくれない、というときは、可愛いキャラクターや好きなモチーフの柄布で作って、気をひいてみて。布選びから一緒にしたり、マスク作りをお手伝いしてもらうと、その気になってつけてくれるかもしれません。
材料
●布…約50×約25cm/1枚
ガーゼ、さらし、ブロードなど、薄手の綿がよい
●マスクゴム…約50〜60cm
手に入らなければ細い手芸用ゴム
●縫い糸