痔を寄せつけない7つのルール

 ここからは、簡単にできる生活改善のノウハウをご紹介。

「まずは身体の細胞が入れ替わる3か月間、頑張ってみて。当院でも9割近くが手術を行わず、生活改善と薬だけで治しています」

《便意チャンスを逃さない平田式スイッチ法》
 便意を感じやすいのはなんといっても朝。排便のビッグチャンスを逃さないために、行いたいのが平田さん考案の“平田式スイッチ法”だ。

1. トイレタイムを確保するために、朝は10分程度、ゆとりをもって起床。

2. 起き上がったら、深呼吸をしながら手足をぶらぶらさせたり、回したり、手をこすりあわせたりして。身体や脳に起床したことを知らせ、蠕動運動を促す。

3. 冷たい水かお茶をコップ1~2杯飲み、胃や腸に刺激を与え、さらに蠕動運動を促して。

4. 便意を感じたらトイレへGO。軽くいきんで自然な排泄を促して。

《食物繊維をたっぷりと1日3食のリズムで》
 便秘の解消には、食物繊維をとることが王道。食物繊維には、野菜や豆類などの水に溶けない不溶性と、海藻や果物類などの水溶性があり、これらを半量ずつ摂取すると便がやわらかくなる。

「ヨーグルトや納豆などの発酵食品も整腸作用があります」

 食事はドカ食いせず、1日3食に分けて。

◎“痔主”になってしまうNG食品
 腸内に悪玉菌を増やし、腸内環境を悪くするような食品は避けたい。添加物がたっぷりのお菓子やファストフード、肉類などは食べすぎないように注意を。また、唐辛子などの刺激物や冷たい食べ物も下痢を引き起こす可能性があるので、控えめに。