美智子さまのお誕生日プレゼント
福島の子どもたちからの種を大切に育てているのは、やはり被災地への思いが人一倍お強いからだと、三船さんは次のように語る。
「お渡しした種の経緯を話すと“新居に移っても大切に育てますね”とおっしゃってくださりましたが、お引っ越しの作業が大変だと伺っていたので、まさか本当に育てていただけているなんて……。
美智子さまは、お電話の際に必ず“東北の方々はあまり声を上げられないから、私たちが常に心を寄せないといけない”と、常に被災地を気にかけていらっしゃいます。東北の人間ではない私にそうおっしゃるくらいですから、そうとうな思いがおありなのでしょう」
今年はコロナ禍で誕生日行事を取りやめ、外出も控えていらっしゃる上皇后さまのために、ルースさんは特別なプレゼントを贈ったそう。
「ルース先生は先日、美智子さまのお誕生日プレゼントとして、ご本人がアメリカで弾いた45分間のピアノ演奏を収録したDVDをお贈りしました。映像では1曲ごとに“なぜ、この曲を選んだのか”というコメントも入っています。
約10歳も年上のルース先生が頑張ってピアノを弾く映像をご覧になることで、美智子さまの“糧(かて)”にしていただけるとありがたいです」
お出かけはできなくとも、美智子さまの日々は充実されているにちがいない──。