「テレビがつまらなくなった」「若者のテレビ離れ」だのといわれている昨今。どっこい、世間から熱い支持を受けているお化け番組があるんです! それがBSフジの『クイズ!脳ベルSHOW』。
松本人志、徳光和夫、伊集院光、有田哲平など、番組ファンを公言する芸能人たちも多く、出演志願も多数届くとか! そんなテレビの可能性を掘り起こし続けている当番組の魅力を伝えます!
知識を競い合う地上波のクイズ番組とは違い、誰でも楽しめる脳トレ的なクイズを出題し、“頭を使うこと”の楽しさを思い出させてくれるのが、この番組の人気の秘訣。また、40~90代の多彩なゲストが登場する様子は、「この番組でしか見ることができない奇跡のコラボ」と呼ばれるほど!
今回は、MCの岡田さん、アシスタントの川野アナをはじめ、屋台骨を支えている制作陣に、番組の裏側や印象深かった出来事を直撃。こうして脳ベルSHOWは作られていたんです!
企画・編成▼谷口大二さん
ハプニングが起きても面白ければそれでいい
ゲストの中には、バラエティー慣れされてない方も多数いらっしゃるので、予定調和ではない面白さがある一方、毎回フタを開けてみないとわからない“出たとこ勝負”な部分があります。さすがに5年も続けていると、収録中にゲストの携帯電話が鳴るくらいでは動じなくなりました(笑)。
むしろそういった素の要素を活かしていくことを心がけていて、ハプニングが起こっても、無理やり軌道に戻すのではなく、面白いほうに流していくというのがわれわれの共通認識です。
その原点ともいえるのが、第1回の放送で山本晋也監督が白紙で回答をしたとき。わからないものを無理やり問い詰めても何も出てきません。岡田さんは、「残念! タイムオーバー!」という言葉で表現するのですが、回答できなかったゲストが悪いのではなく、番組側の都合で不正解になってしまった──というニュアンスで伝える。
“回答者を悪者にしない”という意識を共有している点も、この番組ならではだと思いますね。
演出▼丸林徳昭さん
なるべく早く1問正解できるように全員でフォロー
ゲストによっては、プロフィール情報しかわからないときもあります。ですから、収録中にその人の面白いところや個性が垣間見えたら、そこをしゃぶり尽くすようにしています。
演出する側からしたら、ゲストの方々には楽しんで収録を終えてほしいという気持ちがある一方で、どうなるか読めないから不安もあります。クイズに答えることができなくて落ち込んだり怒ったりしてしまわないか……ですが、岡田さん、川野さんを含めスタジオにいる全員がフォローするのもこの番組ならでは。
ドーピングではないですが、なるべく早く1問は正解できるように、なんとかヒントをあの手この手で伝えているんです。正解すると肩の力が抜けますから、中盤にあるゲストの足跡を振り返るパートでも積極的に話してくれます。気持ちを盛り上げていくような雰囲気作りを心がけていますね。