【Q】ほとんどの乳酸菌は腸に届かないってホント?
【A】○
「口から入った乳酸菌は、すべて腸までたどり着くわけではありません。食べ物の消化のために分泌される胃酸によって、その多くが腸にたどり着く前に死んでしまうのです。より強い乳酸菌を求めるなら、ヨーグルトのパッケージなどに記されている菌数や“生きて腸に届く”などの文言も基準のひとつになります」(後藤先生)
【Q】飲むタイプより、固形のタイプのほうが効果が高い?
【A】×
ドリンク型でも固形型でも「同じシリーズの商品はだいたい同じ菌種・菌数で販売されているので、効果も同じといえます。どちらも、オリゴ糖や食物繊維を含む食材と摂取することで、さらに乳酸菌の効果を高めることができます」(後藤先生)
ただし、飲むヨーグルトは凍らせると、菌が死ぬ可能性があるので注意。
【Q】ヨーグルトを食べ忘れたら菌数は減っちゃうの?
【A】×
「1日食べ忘れても、急激に腸内の乳酸菌が減ることはありません。菌数は増えるときも減るときもゆっくりです」(後藤先生)
また、乳酸菌の寿命は長くて2週間。食事で取り入れた乳酸菌が、ずっと腸にすみつくことは、ほぼない。
「すぐに腸で死んでしまう場合もあるので、乳酸菌は継続してとる必要が」(後藤先生)
【Q】お腹がゆるいときは控えるべき?
【A】×
「身体が弱っているときやダイエット後の復食など、発酵食品は消化吸収にエネルギーを使わなくてよいので身体にやさしい食品です。特に、下痢をした後は細菌数が減り、腸内環境が変化を受けやすくなっているので、腸を善玉菌優位の状態に変えるチャンス。積極的にヨーグルトを食べて乳酸菌を補充してください」(後藤先生)
【Q】表面の上澄みは食べても大丈夫?
【A】○
「ホエイと呼ばれる上澄みには、水溶性のタンパク質、乳糖、ミネラル、ビタミンが含有。特にホエイに含まれるタンパク質は、低カロリーで身体に吸収されやすいため注目されています。あまりクセがないので、スープやカレーを作る際の水分がわりに使ったり、スムージーを作るときに混ぜてもいいです」(吉野さん)