脳育にとって“NO”な行動とは?
「同じことの繰り返しは脳にはダメ。老け込んでいる人の脳のMRIを見ると、使われていない場所が多いことがわかります」
同じような脳作業ではなく、いろいろな角度から脳を働かせることが肝心なのだ。
とはいえ具体的に何をしたらいいのだろう。
「おすすめしたいのは運動。立ったり座ったりするだけでも、脳内では使い方のスイッチが切り替わっています。外へ出て散歩をすれば、視覚系と運動系の脳機能を鍛えることができます」
コロナ禍だから家の中でじっとする、という行為は、脳機能的にはデメリットが大きい。感染対策をしっかりして、家とは違う新しい景色を見つつ、身体を動かすことが大切。
「ちなみに運動するなら朝がおすすめ。寝起きの脳は覚醒していないので、切り替えができておらず、そのままでは1日の脳のパフォーマンスが悪くなりがち。朝に運動をすると、スイッチがしっかり入り、日中、高いレベルで脳を使うことができます」
また、人と会話をすることも大事。
「人と会えば、その表情や服装といった情報が脳に入ってきます。さらに家族とは違う会話の内容や言葉選びが、大きな刺激になります」
そして、日々ワクワクして過ごすこと。
「僕自身も毎日、何かを発見するように心がけています。面白いことを見つけて、それを楽しむ。フレッシュな情報を頭に取り込んで、自分をワクワクさせるようにしているんです」
日ごろから心がけていると、前向きでチャレンジ精神旺盛な、若々しい考え方ができるようになるのだ。
身に覚えない? 脳の老化を促す生活習慣
□イライラすることが多い
□一方的に怒ることが多い
□よく人の悪口を言う
□自己否定をしがち
□「いまどきの若い子は……」と若者を突き放している
□家と会社などを往復するだけの毎日
□夫や友人など、人の言いなりになっている
□昨日の食事の内容を忘れがち
思い当たる項目が多いほど、脳が老化している危険性が! 喜怒哀楽を豊かに表したり、怒らないよう思考をコントロールするなどして、脳を働かせるようにして。