西原さんに自分をラクにする実践的な片づけテクを教えてもらった。

ラクにできる、「だけ」でいい片づけ

■紙袋にまとめておくだけ!

 片づけ下手な人ほど、収納グッズを買って物を増やしがち。家にある紙袋の縁を内側に折り込めば、即席の収納ボックスに早変わり! この袋を使って分類していくと便利。

収納グッズを買い込むのではなく、紙袋を活用するだけでも部屋はきれいになっていく
収納グッズを買い込むのではなく、紙袋を活用するだけでも部屋はきれいになっていく
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■最初は“狭い場所”だけ!

 苦手な人が、いきなり全部のものを出して片づけるのは失敗のもと。冷蔵庫の1段、バッグの中など、狭い場所から始めると達成感が自己肯定感を高め、次の片づけにも意欲が継続。

■一列に並べるだけ!

 物が多くて“無”にできない場所は、物を奥に寄せて一列に並べるだけでも、片づいて見える。ガス台上の調味料や玄関の靴、本棚の本など小さいところから始めてみよう。

“とりあえずきれいに並べる”だけでも片づいたように見える!(イラスト/スヤマミズホ)
“とりあえずきれいに並べる”だけでも片づいたように見える!(イラスト/スヤマミズホ)

■5分間片づけしてみるだけ!

 まずは1日1か所、5分間の片づけでキレイを実感してみて。タイマーを使うのもおすすめ。少しずつ時間や片づけ範囲を増やし、毎日15分の片づけを習慣化すると◎。

短い時間からはじめ、だんだんと習慣化していくと良い(イラスト/スヤマミズホ)
短い時間からはじめ、だんだんと習慣化していくと良い(イラスト/スヤマミズホ)

■買わない勇気を持つだけ!

 買い物は楽しいけれど、物が増えれば片づけがより苦しくなるもの。余計な物を増やさないため、買う理由について考えることも片づけの重要なステップ。衝動買いをよくしてしまう人は、購入前にクールダウンの時間を設けて。ストレスなどが原因の場合は、“ストレス自体を減らす”習慣を。

■部屋は床を広く出すだけ!

 床が広々としているだけでも部屋がスッキリ見え、掃除も面倒でなくなる。バッグなどは床に散乱させず定位置を作り、何か置かなければいけないときは壁の一面に寄せる。

床が広いと部屋がスッキリ見える
床が広いと部屋がスッキリ見える

■服はつるすか放り込むだけ!

 洗濯物をたたむのが苦手なら、洗濯物をできるだけハンガーでつるし、乾いたあと、そのままクローゼットへ。下着や部屋着はカゴに放り込むだけにするとグンとラクに。

干した状態のまま収納してしまおう
干した状態のまま収納してしまおう

 片づけはどうしても面倒だと思いがち。苦痛にならないよう、できる範囲からコツコツ始めていこう。

教えてくれたのは……西原三葉さん●整理収納アドバイザー1級、ライフオーガナイザー1級、産業カウンセラー。ADHDに特化した認知行動療法を受けたり、さまざまな片づけ資格を取得する中で、長年の「片づけられない問題」を解決できるように。著書に『「ADHD」の整理収納アドバイザーが自分の体験をふまえて教える!「片づけられない……」をあきらめない!』(主婦と生活社) 
片づけコンサルティングAUBE代表 https://aube.jp/

(取材・文/山田 恵●写真提供/西原 三葉)