帯状疱疹と突発性難聴は一刻を争う病気

突発性難聴は、症状に気づいてから3日以内、遅くとも1週間のうちに治療を開始しないと、聴力がそのまま失われることがあります。治療をすると3分の1の人は元どおりになりますが、3分の1は前に比べて聴力が落ち、残り3分の1がまったく聞こえなくなってしまうといわれます。

 厄介なのは、耳は2つあるので、突然聞こえなくなっても気がつかない人もいるんです。なので『おかしい』と思ったら携帯電話を右耳と左耳交互に当て、音が聞こえるか試してみてください。片耳を手で押さえただけでは音が回り込んで聞こえる場合があるので、この方法がおすすめです」(秋津先生)

突発性難聴を告白した有名人 堂本剛(42)
突発性難聴を告白した有名人 堂本剛(42)
【写真】「原因はストレス?」左顔面に出来た、痛々しい帯状疱疹

 初期症状には「耳鳴り」「聞こえにくい(高音から低音まで聞こえなくなる音の高さは人それぞれ)」「耳が詰まった感じ(耳閉感)」だそう。もし耳鼻科が近くにない場合は、内科などがある病院であれば薬で応急処置してくれる場合もある。

突発性難聴は誰でもなる可能性がありますから、とにかく早く気づくことが大事。余談ですが、片目が見えていないまま過ごしている人も多いんですよ。なので毎朝起きたら『右目OK、左目OK、右耳OK、左耳OK、はい、じゃあ今日も頑張りましょう!』と、目と耳を個別にチェックしてください。

 帯状疱疹も突発性難聴も、救急車を呼ぶ病気ではないけれど、『おかしいな』と思ったらすぐ、夜なら翌朝一番で、仕事を休んででも病院へ行ってください」(秋津先生)

 コロナ禍で病院へ行くのをためらってしまう人も多いが、帯状疱疹と突発性難聴は一刻を争う病気。もしこんな症状が出たら、何をおいても病院へGO!

●突発性難聴
(1)突然片耳だけ聞こえづらい、詰まった感じ、耳鳴りがあればすぐに病院へ!
(2)症状が出たら3日以内、遅くとも1週間以内に病院へ!
(3)予防法はなし! 両耳が聞こえるかどうか毎朝チェック!