北京オリンピックのカーリング女子で、日本代表のロコ・ソラーレが快進撃。
「10チーム総当たりの1次予選は5勝4敗の4位でギリギリ通過。準決勝では予選で敗れたスイスに雪辱を果たしました。」(スポーツ紙記者)
ロコ・ソラーレは前回の平昌五輪にも出場し、日本勢初の銅メダルを獲得した。
「2010年8月に北海道北見市常呂町で結成されたチーム。リードの吉田夕梨花選手、セカンドの鈴木夕湖選手、サードの吉田知那美選手、スキップの藤澤五月選手が試合に出場し、フィフスとして石崎琴美選手が控えています。前回までフィフスだった本橋麻里選手が代表理事になり、2020年に新たに石崎選手が加入。ひと回り年上ですが、メンバーからは“琴美ちゃん”と慕われています」(同・スポーツ紙記者)
平昌では、休憩時間にフルーツやお菓子を食べる“もぐもぐタイム”が話題に。
「いつも笑顔で、仲のよさが伝わってきます。選手同士の会話で“そだねー”と答えているのが面白く、2018年のユーキャン新語・流行語大賞に選ばれました。今回はいいプレーをすると“ナイッスー”と声をかけ合っています」(同・スポーツ紙記者)
メンバーが練習後に訪れるのが、地元の常呂町にある寿司店の『松寿し』。
「店ではカーリングのまじめな話というよりは、くだらない話をしてワイワイ楽しんでるよ。さっちゃんは日本酒、知那美ちゃんはワイン、夕湖ちゃんは果実酒、夕梨花ちゃんはなんでも合わせて大人な飲み方です。強いのはさっちゃんと知那美ちゃんかな」(店主の渡辺大棋さん)
4年間の“合宿”で家族同様の関係に
プライベートでも親密であれば、試合でのコミュニケーションはスムーズになる。幼少期からメンバーたちを見守ってきた元カーリング選手の敦賀信人氏は、それがチームの力になっていると話す。
「ほかのチームにはない、世界一だと胸を張れるのは、どこよりもメンバーで過ごす時間が長いということですね。4年前は練習以外ではバラバラでした。でも、昨年9月からは遠征や合宿で海外に行きっぱなしで、一緒にご飯を食べたり、遊びに行ったり、たまにはバカ騒ぎをしたり。そういう時間が家族よりも長く、お互いの性格がわかっている。それが4年前と比較しての強みだと思いますね」
それぞれが喜怒哀楽をストレートに表現できるのだ。
「負けたときにも笑っていましたから、海外の選手は驚いたはずですよ。普通だったら、“ナメてるの?”ってなりますよね(笑)。笑うことによって、ミスした人のストレスを和らげたり、前向きにさせたりする効果があります。言葉で伝えること、表情で伝えること、これを練習のときからやっていますね」(敦賀氏)