愛用パンツを自慢げに答える場面も(西川成次容疑者のフェイスブックより)
愛用パンツを自慢げに答える場面も(西川成次容疑者のフェイスブックより)
【写真】金髪で眉毛を全部剃った西川成次容疑者や、奇妙なLINEのやりとりなど

身体を壊すほどの勉強好きだった

「4人きょうだいは揃って優秀。成次くんも例外ではなく、勉強も運動もできる秀才タイプだ。努力家で頭が良すぎたため、身体を壊すことを心配した両親は“もう勉強せんでええ”と勉強禁止令を出すほどだった」(近所の男性)

 近隣住民の多くは、成次容疑者が実家に戻っていると知らなかった。とっくに大学を卒業してバリバリ働いている年齢であり、周辺で姿も見かけなかったという。

 実家周辺と積極的にかかわった様子のない生活で、成次容疑者が目を向けたのはインターネットだった。

 会員制交流サイトのフェイスブック(FB)で『アーティスト』を名乗り、女性とのLINEのやりとりをスクリーンショットして貼り付ける投稿を繰り返した。

 例えば、《どうしてそんなにカッコいいの?》とメッセージが来ると、いちいちそれを貼り付けて、《…光栄の至り》とか、《…至上の喜び》とFB上でコメントする。

 求人や審査合格を通知するメッセージについても同様に掲載しており、《二度目》《高額請求》などとする容疑者のコメント内容から、身に覚えのないスパム(迷惑メール)と推測される。女性のメッセージもその類のものだろう。

こんなものが来ましたよ、と晒して小馬鹿にすることに、容疑者はのめり込んでいった。

 昨年6月には、《彼女に立候補していいですか》とのメッセージに対し、《…ヨロシク》とハートマーク付きで了承。

 おだてられ続けるうち、LINE上で直接《ありがと。ずっと言われてると好きになっちゃうかもね》などとやりとりするようになった。

 知人男性によると容疑者は独身。少なくとも8人の女性からのメッセージを公開し、《…FBの友達(女の子)10000人》と豪語する。

 なかには英語のやりとりもあり、容疑者から求婚し、『OK』を掲げたコアラのスタンプをもらっている。その日付でプロフィールを『既婚者』にするなど次第に奇異な対応が目につくように。

 今年1月には女性から、《パンツ見せて(笑)》と頼まれ、《グッチのブラック》とハイブランドを自慢した。

 ほかにも、グッチのネックレスとみられる画像を載せて《欲しいならあげるよ》とする投稿も。

 動画投稿サイト・ユーチューブでも計31本を配信しており、ボサボサの頭髪と無精ヒゲで宗教儀式めいた手ぶりをしたり、ボソボソと「苦労が幸せの種として実って……」などと言語不明瞭な説教をしている。

横笛や宗教的儀式のような動画を配信していた西川成次容疑者
横笛や宗教的儀式のような動画を配信していた西川成次容疑者