足指じゃんけん
〜身体の隅々に栄養を運ぶ毛細血管の血流促進が健康と美を保つ決め手!〜
毛細血管を保つには足先から血流アップ!
全身に張り巡らされている血管。その末端で細胞の一つひとつに栄養と酸素を届け、老廃物と二酸化炭素を回収しているのが毛細血管だ。毛細血管の働きに詳しい赤澤純代先生は「健康と美を保つカギは毛細血管」と強調する。
「毛細血管は皮膚から内臓まであらゆる臓器にあり、血管の約90%を占めています。ところが加齢や血流不足によって、毛細血管は徐々に失われてしまうことが、さまざまな研究でわかってきました」
毛細血管の衰えは、肌の老化や手足の冷えだけでなく、万病のもとになるのだ。
「毛細血管の消失を防ぐには末端の血流が大切。方法としては、足指じゃんけんをおすすめします。靴の圧迫などで血流が悪化しがちな足先を動かして、全身の血流を促します」
赤澤先生も靴を脱いだときや入浴中に励行中だとか。
「家族で足指じゃんけんをしても、楽しく続けられますよ」
足の指で「グー」「チョキ」「パー」を30秒間繰り返す
(1)グー
足の指をぐっと曲げる
(2)チョキ
足の親指と人さし指を前後に離す
(3)パー
足指全体を広げる
実践の目安:1回30秒間を1日に5〜6回
PROFILE●赤澤純代 先生●金沢医科大学教授、同女性総合医療センター長。専門は女性疾患、高血圧など。特に毛細血管による微小循環の研究に基づいた健康法が話題に。
(取材・文/志賀桂子 イラスト/秋葉あきこ モデル/文月 写真協力/福島章公)