さらに、がんを経験した美容医療医として、もっとできることがあると感じている。
「頬がこけたらヒアルロン酸を入れて。しみはレーザーで消せる。なんとでもなります。
私も副作用がつらいときは気持ちがふさぐこともありますが、きれいでいようと思うことって、生きていく力になると思うんです。私も美容のためのルーティンは今も欠かしていませんし、通院もおしゃれして行きますよ」
娘を持つ母としても、今後は世のお母さんたちに向けて「子宮頸がんワクチン」接種の大切さを訴えたいと話す。
「私だからこそ伝えられることもあるはず。これからも人が元気になれるような情報を発信していきたいですね。
近々、社員旅行で沖縄に行くのですが、ウィッグでスキューバダイビングにトライする予定です。ブログにアップしたときのフォロワーさんの反応が、今から楽しみです!」
始めたこと(1)「眉のアートメイク」
組織検査の結果に大泣きした2日後にクリニックへ。さっそく治療に備えて、眉のアートメイクをしてもらった。「脱毛が始まり、眉毛が抜けても特に悩みませんでしたね」(居原田麗先生公式ブログより)
始めたこと(2)「アロマテラピー」
精油を香らせたり、夫にアロマオイルでマッサージしてもらうように。「寝つきもよくなるので、助かっています」(居原田麗先生公式ブログより)
ブログでは、美容情報や日々の暮らしのほか、脱毛状況など闘病についても配信。多くの女性や、がん患者の共感を得ているようだ。
PROFILE ……居原田麗先生●麗ビューティー皮フ科クリニック院長。2020年、38歳のとき、子宮頸がん(1b1期、小細胞がん)と診断される。2度の開腹手術、抗がん剤治療などを受け、現在も治療継続中。
(取材・文/志賀桂子)