目次
Page 1
ー カイロでは身体の中心に熱が届かない
Page 2
ー 子宮冷えがもたらす弊害
Page 3
ー 効率よく温めることで頻尿、更年期障害改善
Page 4
ー 低コストで続けやすい病気を遠ざける温活

 

 生理前に不調を来すPMS(月経前症候群)や、イライラ、ホットフラッシュなどの更年期症状があるあなた、冷えもひどいのでは?

私自身、仕事に支障が出るほどの過多月経や重い生理痛、腰痛やPMSの悩みをもち、夏でも発熱繊維の長袖Tシャツを着るほどの冷え性でした」と話すのは医師の駒形依子先生。

カイロでは身体の中心に熱が届かない

 勤務していた病院は空調温度が低く設定され、ダウンコートを着て昼食をとったことも。寒さ対策といえば、お腹や腰にカイロを貼りがちだが、

「お腹に貼れば表面は温まります。ですが皮下脂肪、内臓脂肪が断熱材のようになって子宮や腸が温まるまで時間がかかりますし、腰も骨と腸に阻まれて、身体の中心まではカイロの熱が届きません。お腹や腰にカイロを貼っても温まった実感はあまり持てませんでした」(駒形先生、以下同)

 さらに、生理用ナプキンで身体を冷やしているのではないかということに気づく。生理用の紙ナプキンには吸収した経血をゼリー状に固める吸収性ポリマーが入っているが、これは保冷剤にも使われている素材で、経血を閉じ込めた紙ナプキンは保冷剤を肌に密着させているような状態になる。

 同じ仕組みで尿を吸収する尿漏れパッドにも同様のことがいえる。これが子宮の冷えを誘発し、子宮動脈の血液が滞って熱を運べずに身体全体の冷えにつながるのだ。