記者も驚く「音の静かさ」
さらに驚いたのは音の静かさで、ドライヤーをつけたままでも難なく取材が続けられるほど。また、スイッチを切るとモーターがスッと静かに止まる。その“風のキレ”のよさも、新感覚だ。
「美容師さんはヘアブロー中にお客様と会話をすることも多いため、会話の邪魔にならないように、声が聞き取りやすい領域にモーター音を設定しています。
一般のご家庭でも、会話をしながらお子さんの髪を乾かしてあげられたり、音楽やラジオが聴きやすかったりすると好評です。
また、コードの長さも一般商品に比べると長い3m。これもサロン仕様では必要な条件でしたが、実際の家庭でもコンセントから遠い場所で使えたり、リビングでテレビを見ながら使えるなど、“ながら使い”にも適しています」
ヘアアイロンの普及、モロッカンオイルの輸入販売など、数々の話題を生み続けてきた同社。『ドライヤーゼロ』の開発にも、現場の美容師の生の声が数多く反映されている。
「弊社を含むコスモグループは、かつてはヘアアイロンを使った“パンチパーマ”開発の立役者になるなど、美容業界にさまざまなかたちで携わってきた歴史があります。
サロンに弊社製品を置いていただくなかで、美容師さんやお客様の声を聞き、それが商品に反映される好循環が生まれ、そのプロ仕様の商品が広く一般のご家庭にも普及するというのはありがたいですね」
もともとは全国の美容室や直営公式ECショップでの発売だったが、現在は一般流通しており、ビックカメラやヨドバシカメラなどの小売店でも購入可能。2万9700円(編集部調べ)と、高性能ドライヤーとしては安価な3万円を切る価格設定だ。
タイパもコスパも抜群な『ドライヤーゼロ』で浮いた時間……あなたなら何に使いたいですか。
(取材・文/吉信 武)