すぐにまねできる電気代削減テク
ぜひわが家にも今すぐソーラーパネルを導入して電気代節約……なんて考えても、実際のところ、なかなか難しい。
ただ、フジイさんの生活を見渡してみると、私たちが今の暮らしの中で見直せる節電ポイントが多くあることは間違いない。
「節約やエコの情報はたくさんあるので、まずは自分の好みに合うものや、気負わずラクにできそうなことからやってみるのがいいと思います。私も楽しいからこそ長続きしているんです」
イチ押しなのが、就寝時間を1時間早め、夜間の電気使用を減らすこと。また冷蔵庫の温度設定を「中」や「弱」に見直すことも、おすすめ。
同時に冷蔵庫内はスカスカ、冷凍庫内はギッシリ詰めるようにすると、より消費電力が抑えられるという。
「洗濯機は、すすぎや脱水を最低限にすれば、節電と節水が同時にかないますよ。洗剤は、『すすぎ1回』や『すすぎ0回』のものを使っていますし、脱水をかけなくてもすぐに乾く麻のシーツなどを使うようにしています。
タオルも、バスタオルは乾きにくいので軽くて乾きやすいフェイスタオルだけにしています」
暑い季節の対策としては、エアコンの室外機の通気口の周りに打ち水をしたり、室外機の風で濡れた洗濯物を乾かすようにする。水が蒸発とともに温度を下げる「気化熱」でベランダのヒートアップを緩和できるという。
「わが家はエアコンなしなのですが、サーキュレーターを回して部屋の空気を循環させたり、自然現象をうまく利用することでも温度管理ができます。電気代も抑えられるのでぜひ試してみてください」
この暮らしを始めてから、自分の周りには多くのエネルギーがあることに気づかされたと話すフジイさん。身近に使えるエネルギーはいっぱいあるのに、今の日本は電気や燃料を使いすぎていて、しかも、その多くは海外頼りだ。
発電にもお金がかかるし、ロスも多い。「もっと『エネルギーの地産地消』ができたら、お財布にも地球にも優しい生活ができますよね」
4月からはさらに値上がりが予定されている電気代だが、フジイさんには影響なし。正直言って、かなり羨ましい……!