まばたきの数が減り目の表面の脂が不足

 スマホやパソコンの見すぎでドライアイになっている人は少なくない。目薬をさしても潤わない人は「水分不足ではなく、目の“脂”不足かもしれません」と、眼科医の有田玲子先生は指摘する。

「目の乾燥は、脂でできた膜が防いでいます。この脂は“マイボーム腺”という、まぶたにある組織から分泌されるのですが、まばたきの数が減ったり、マイボーム腺が詰まっていたりすると、脂が出にくくなるのです。

 ドライアイ解消のためには、まぶたの筋トレとマイボーム腺の詰まりを取り除くのがいいですね」

 まぶたを動かす筋肉を鍛える体操は、パソコン作業やテレビを見る時間の合間に。マイボーム腺を洗う方法は、洗顔後の習慣にしよう。

ワザ9:「ぱちぱちギューまぶた体操」15秒×3回

 目の乾燥を防ぐ“脂の膜”を正常に!

ワザ9:「ぱちぱちギューまぶた体操」15秒×3回 その1(イラスト/榊原ゆう)
ワザ9:「ぱちぱちギューまぶた体操」15秒×3回 その1(イラスト/榊原ゆう)
【写真】一生歩ける足にするために、名医が教える簡単「パカパカ体操」

【やり方】

(1)2秒間目を閉じたあと、軽く2回まばたきをする。

(2)上まぶたに力を入れ、2秒間ギューッと目を閉じる。

ワザ9:「ぱちぱちギューまぶた体操」15秒×3回 その2(イラスト/榊原ゆう)
ワザ9:「ぱちぱちギューまぶた体操」15秒×3回 その2(イラスト/榊原ゆう)

(3)パッと目を開け、下まぶたを上げるように「まぶしい目」をする。

(4)上まぶたを引き上げ、「きつねの目」をしながら、下まぶたを引き上げる。

ワザ10:「マイボーム洗顔」

ワザ10:「マイボーム洗顔」(イラスト/榊原ゆう)
ワザ10:「マイボーム洗顔」(イラスト/榊原ゆう)

【やり方】

 マイボーム腺はまつげの生え際の内側にある。お湯で湿らせたコットンパッドを使い、まつげの生え際の内側を、5回ほどやさしくなでるように洗う。

《ポイント》手は清潔に洗ってから行う。人さし指を湿らせて、同様に行ってもOK

有田玲子先生●眼科医。ドライアイ専門医。「眼科医有田玲子先生のドライアイ診察室」という自身のYouTubeチャンネルでは、ドライアイや疲れ目の対処法を動画でわかりやすくレクチャー。
有田玲子先生●眼科医。ドライアイ専門医。「眼科医有田玲子先生のドライアイ診察室」という自身のYouTubeチャンネルでは、ドライアイや疲れ目の対処法を動画でわかりやすくレクチャー。
教えてくれたのは……有田玲子先生●眼科医。ドライアイ専門医。「眼科医 有田玲子先生のドライアイ診察室」という自身のYouTubeチャンネルでは、ドライアイや疲れ目の対処法を動画でわかりやすくレクチャー。