あなたの飲み方は大丈夫?簡単セルフチェック
Q1.アルコール含有飲料をどのくらいの頻度で飲む?
0:飲まない
1:1か月に1度以下
2:1か月に2~4度
3:1週に2~3度
4:1週に4度以上
Q2.1回の飲酒で通常どのくらいの量を飲む?
0:1~2ドリンク
1:3~4ドリンク
2:5~6ドリンク
3:7~9ドリンク
4:10ドリンク以上
(※1ドリンク=10g)
Q3.1度に6ドリンク以上飲酒することがどのくらいの頻度である?
0:ない
1:1か月に1度未満
2:1か月に1度
3:1週に1度
4:毎日あるいはほとんど毎日
各選択肢の答えの数を足す。合計が、男性6点以上、女性4点以上でアルコール使用障害が疑われる
「出勤前や仕事中にも飲酒。いまは一生断酒の覚悟」
職場の人間関係や、孤独感を募らせた結婚生活などがきっかけとなり20代から毎晩、多量の飲酒が習慣化していったという渡邊すみれさん(56歳)。
その後、離婚、再婚、出産などを経ても飲酒はやめられず、24時間お酒が抜けない状態になっていく。出勤前や勤務中にも隠れて飲むなど仕事にも支障が出るようになり、身体を壊して入退院を繰り返すように。
そんな彼女が断酒を決意したのは、離脱症状(※)で死にそうになったことと、飲むと頭痛や気持ち悪さを覚えるようになったことから。また、倉持先生との出会いも大きかったという。
※依存性のある薬物などの反復使用を中止することで起こる病的な症状のこと『今日から減酒! お酒を減らすと人生がみえてくる』(倉持穣著/主婦の友社)より引用・改変
何度か挫折を繰り返しながらも、定期的に断酒会に参加し、45歳で飲酒生活に終わりを告げた。現在は山登りや絵本の読み聞かせボランティア活動などで充実した毎日を送っている。
お話を伺ったのは……さくらの木クリニック秋葉原院長 倉持 穣先生●精神科医。東北大学医学部卒業後、東京医科歯科大学医学部精神神経科、東京都立広尾病院神経科などを経て2014年に現クリニックを開院。心療内科、精神科に加えてアルコール依存症の専門外来・専門デイケアを併設。
(取材・文/熊谷あづさ)