目次
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ー 全貌が見えないジェネリック医薬品
Page 2
ー ジェネリック医薬品メーカーの不正も問題に
Page 3
ー 薬で悩む前に薬に頼らない生活を

 

「ジェネリック医品は、特許切れになった『先発医品(以下、新)』と同じ成分を使い、同等の効果が得られるとされているです。それでいて新より価格が安いのも特徴です」そう話すのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦先生。

全貌が見えないジェネリック医薬品

新薬の特許有効期間とジェネリック医薬品、新薬とジェネリック医薬品では有効成分は同じだが、含まれる添加物をはじめ、味、形、大きさなどが異なる場合も
新薬の特許有効期間とジェネリック医薬品、新薬とジェネリック医薬品では有効成分は同じだが、含まれる添加物をはじめ、味、形、大きさなどが異なる場合も

「新の開発には、長い年月と莫大な費用がかかるため、特許を取得した製会社は20~25年のあいだ、そのの特許を独占できます。特許期間が終わると、ほかの製会社も、そのと同じ有効成分を使用した医品の製造・販売が可能になり、ジェネリック医品が作られるのです。

 医師の多くは、を処方する際の電子カルテ上で、“新、後発品(ジェネリック医品)、どちらを服用しても良い”という設定をデフォルト(初期設定)にしています。医師があえて新を選択しない限り、患者さんが院外局の窓口でどちらかを選ぶことになる。その際、値段を基準にしてジェネリック医品を選ぶ人が少なくないです」

 確かにこのご時世では、ジェネリック医品を選んで家計の負担を減らすのはひとつの節約術となる。

 岡田先生もジェネリック医品のメリットは、多くの人が手にしやすい価格にある、としながら「自分ならば、ジェネリック医品はのまない」と断言する。

を“安さ”だけで選ぶのは考えものです。ジェネリック医品は『新と効き目や安全性が同等である』と証明されたですが、そもそも新でさえもの効果や安全性を証明するのは非常に難しいんです。服用を数年間、続けてから副作用が表れるケースも珍しくありません。また、ジェネリック医品と新は主成分が同じでも、製造工程や添加物が異なるので“寸分たがわず同じもの”ではない点も、留意してほしいです」

 “同じ”ではないため、新とは異なる副作用が表れる可能性もあるというのだ。