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30日の土用の丑の日を前にウナギの流通はピークを迎える。その需要はコロナ禍で落ち込んでいたものの、今年は流行前の水準に戻っているという。
「連日猛暑が続いていることもあり、月次売り上げは伸びています」
と、好調ぶりをうかがわせるのはウナギ専門店『鰻の成瀬』の広報担当。同店は立ち上げから1年もたたないうちに全国で12店舗を構えており、年内には30店舗まで拡大予定だそう。
仕入れ値以外でコスト調整
「お越しいただくお客様の層は出店地域によって異なりますが、全店で見ると男女比は半々、年代もさまざまなため、やはりウナギは国民食なんだと実感しております」
同店では相場に比べて低価格の提供を実現している。
「ウナギの価格自体は高騰を続けているため、仕入れ値が低価格というわけではありません。その他の部分で費用を抑える工夫をしております」
あえて職人を雇わず、内装を簡素化したり、住宅地などの郊外に出店するという企業努力があるようだ。
「昔から大衆食として親しまれてきたウナギが高級品化していることに対して、『もっと気軽にお腹いっぱい食べられる環境を提供したい』と考えております」
『鰻の成瀬』では海外の養鰻場で育てられたウナギを厳選して使用しているそう。