加工肉やコンビニのおにぎりが危ない
特にそれらの食品添加物が多く使われている筆頭は、ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉だという。
リンは肉の変色を防ぎ、食感をよくする効果があるため、多くの加工肉で使われているのだ。
加工肉を一切食べないというのは難しいが、もし血圧や血糖値が高めの人が毎朝ハムエッグやベーコンエッグを食べているなら、週3回に減らすなどの工夫をしたほうがいいかもしれない。
また、リンは加工肉だけでなく、かまぼこやちくわといった水産加工食品や、カップラーメン、菓子パン、ファストフードといったものにも多く使われているので要注意だ。
「リンが含まれている可能性が高いpH調整剤は、コンビニやスーパーのお惣菜やお弁当、おにぎりにも使われています。ランチは毎回コンビニのおにぎりかお弁当という人は、とりすぎを警戒してもいいと思います」
また、食品にもともと含まれているリンも、場合によっては注意が必要。
牛乳やチーズといった乳製品に含まれるリンは、体内に吸収されやすいので、中高年が骨粗鬆症予防(こつそしょうしょう)や腸活のために毎日大量に飲んだり食べたりしている場合は、量を減らしたほうがいいかもしれない。
健康のためにと思ってやっていることで健康を害しては、本末転倒だ。ちなみに、高タンパク食材として健康意識の高い人に人気のあるコンビニのサラダチキンにも、pH調整剤は使われている。
「そういった食品を一切食べてはダメという意味ではありませんが、高血圧や糖尿病の人は腎機能を守るためにも少し意識してはどうでしょう。
特に、腎臓がどれくらい機能しているかを示す健康診断のeGFR値が60未満の人は、腎機能が明らかに低下しているので、透析を防ぐためにもリンのとりすぎに注意してください」