「体調がよくないときは“今日は調子がよくないわ”“これ、更年期の症状かもしれない”と話します。すると家事などができない場合にも、“おお、そうなのか”とわかってくれます。私の体調を理解しようとしてくれているのが心強くて」
とことんつらい状態のときに、同居人から“ごはんまだあ?”と言われることほど気に障るものはない。症状自体よりも、パートナーのそうした無神経さのほうがはるかにこたえるとは、よく聞く嘆きだ。
満里奈が疑った、夫・名倉潤の男性更年期障害
もしもあなたがそうした理解が乏しいパートナーをお持ちなら、「ぜひこの記事を見せ、“こういう取り組みがあるんだね”“更年期って女性だけじゃないみたいよ”と話し合うきっかけにしてみてもいいのかも」
2019年に名倉さんはうつ病を公表しているが、最初は男性更年期障害の症状を疑ったと満里奈さん。結果的には違ったが、ずっと一緒にいる人でないと気づけない小さな変化を無視しないことが大切と振り返る。
昨今では男性ホルモンであるテストステロンの減少からさまざまな症状が出る『男性更年期』が知られつつあり、公表する著名人も出始めている。タレントのヒロミさんもその1人。
「松本伊代さんから、ご主人のヒロミさんに男性更年期の症状があったことをお聞きして。身体面では疲れやすくなったり関節の痛みなど。メンタル面では落ち込んだり、ささいなことで怒りやすくなったりが、男性更年期の特徴です。
メンタルの症状は女性の更年期となんら変わりませんから、“オレももしかして更年期?”と、気づきにもなりますし、女性の更年期を理解する手助けになってくれると思うので女性同様、男性の更年期について理解が深まればいいなと」
俗に“同病相哀れむ”という。同じトラブルを抱える人には優しくなれて、共感しやすいのが人間。お互い助け合っていければと満里奈さん。
老いは誰にとっても初体験。50代から60代、70代とその年代になって初めて対面するものがある。