“勘違い温活”に気をつけて!

 よかれと思ってやっていた“温活”が、実はかえって体温を下げる結果に。やってしまいがちな“勘違い”な温活、まとめてみました。

勘違い:朝は一杯の白湯で、身体を温め目覚めさせる

 白湯を飲んでも一時的に温まるだけ。体内にたまった水が体温より冷えると、むしろ身体を冷やし、むくみの原因にも。

正解:白湯には、しょうがなどのスパイスをちょい足し!

 スパイス類が血管を広げ、熱が体内に回ります。ちなみに、しょうがは加熱・乾燥すると身体深部から温めてくれるショウガオールという成分に変化するので、“蒸ししょうが”がよりオススメ。

勘違い:厚手のニットやアウターを着て、身体を冷やさない

 素材が重すぎて保温のための空気層がつぶれたり、汗をかいて体温調節しづらい盲点が。上半身を温めすぎると冷えのぼせの原因にもなるので注意。

正解:薄手の重ね着や湯たんぽを活用

 下半身を重点的に温める「頭寒足熱」が効果的。特に肌着は1枚で体感温度が約1度違うといわれるので、腹巻きなど薄手の重ね着で空気の層をつくり、適宜脱ぎ着して調節するのがオススメ。

 寝るときは湯たんぽ。睡眠中の身体には水分が必要ですが、湯たんぽなら余計な水分を奪いません。

湯たんぽ ※写真はイメージです
湯たんぽ ※写真はイメージです

勘違い:外気に触れず、暖かい部屋でのんびり過ごす

 身体を冷やさないこと、リラックスすることは大切ですが、だらだらしすぎな過ごし方は体熱を生み出すのに必要な筋力を低下させることに。

正解:運動で筋力アップの“温活”を!

 先述のとおり、筋肉で体熱の約4割を生み出すので少しでも身体を動かして筋力をつけたいところ。実はお風呂や運動の後には血液をサラサラにする酵素の効果が高まるという研究結果も。

 運動だと気負わずウォーキングやお風呂前のスクワットなど、ぜひ日課にしてみて!

運動 ※写真はイメージです
運動 ※写真はイメージです
石原新菜先生●内科医。イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフ・ラボ理事を兼任。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書は13万部を超えるベストセラー『病気にならない蒸しショウガ健康法』など多数。2児の母。
石原新菜先生●内科医。イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフ・ラボ理事を兼任。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書は13万部を超えるベストセラー『病気にならない蒸しショウガ健康法』など多数。2児の母。
教えてくれたのは……石原新菜先生●内科医。イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、フェムテック・ジャパン理事、健康ソムリエ理事、ロングライフ・ラボ理事を兼任。漢方医学、自然療法、食事療法などさまざまなアプローチで、数々の病気の治療にあたる。講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。著書は13万部を超えるベストセラー『病気にならない蒸しショウガ健康法』など多数。2児の母。

取材・文/住田幸子