部分痩せを目指すストレッチ
年齢を重ねるほど二の腕やお腹まわり、太ももなどの脂肪が落ちづらくなる。それにあらがおうと健康器具を使ったり、ストレッチに励むのは「時間とお金のムダ!」と歌島先生に一刀両断された。
「ダイエット目的でのストレッチは、整形外科医は誰もやらないです。筋肉を伸ばしても痩せることはありません。もちろん運動量の高いストレッチもありますが、それなら運動をしましょう。
ダイエットを達成するには、基礎代謝を含んだ消費カロリーが、食事で摂取したカロリーを上回る状況をつくるしかありません。その手段として筋肉を伸ばすことは、意味がないですね」
さらに残念なことに、特定の運動で部分痩せができるという説は整形外科医なら、ほぼ100%否定するという。
「ただ、部分痩せのように見せるだけならできるかもしれません。二の腕のたるみの脂肪だけを落とすのはムリですが、二の腕の筋肉、特に上腕二頭筋と三頭筋を鍛えて筋肥大を起こせばよいのです。そうすれば腕が太く張り、二の腕がタプタプして見えないでしょう」
歌島大輔先生●整形外科医。フリーランス整形外科医として肩関節鏡手術の技術を駆使し、五十肩・腱板断裂などの治療を専門に行う。さらに日本整形外科学会認定スポーツ医や脳科学に基づいたマインドコーチとしても活動し、YouTubeチャンネル「すごいエビデンス治療/整形外科医 歌島大輔」やオンラインサロンで情報発信を続ける。