腸内環境が整う“ヨーグルトもどし”が最強
食物繊維では“リグニン”という不溶性食物繊維が特に多く含まれていて、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促したり、便のかさを増やしたりする働きが期待できる。
「さらに効果を高めるなら、切り干し大根を無糖のプレーンヨーグルトに漬けてもどしましょう。善玉菌が含まれるヨーグルトの乳酸菌と善玉菌のエサになる食物繊維をセットでとることで腸内環境が整いますし、流出しがちなビタミン類も逃しません」
ただし食べすぎは禁物。不溶性食物繊維は腸内の水分を吸収してふくらむため、便の量が多くなりすぎると詰まって排泄されにくくなってしまう。少量ずつ試し、水分をしっかりとることも忘れずに。
切り干し大根の新しいおいしさに出合えるレシピをご紹介!
少ない調味料で美味!時短&簡単アレンジ
切り干し大根を、おいしく気軽に調理するコツは?
「甘みとうまみが凝縮されているので、煮物や汁物にするときはだし汁不要。砂糖やしょうゆの量を減らしても味が決まります。もどす際はひたひたの水で短時間(約20分)が基本。やわらかくしすぎないほうが、食感が楽しめて栄養の流出も防げます」
毎回もどすのが面倒な場合は、1袋分の切り干し大根を一度に水もどしするのがおすすめ。後日使う分は水けをしぼってラップで包み、ジッパー付き保存袋に入れて冷凍室へ。1か月程度は保存がきき、加熱する料理なら凍ったままサッと加えられる。
「刻む手間がない切り干し大根は調理の時短にも。和洋中を問わず、活用してください」
切り干し大根Q&A
Q.調理前に洗ったほうがいい?
A.天日干しで作られるものには砂ぼこりが混じることもあるので、流水でもみ洗いしましょう。洗いすぎると水溶性の栄養素が流れてしまうので手早くサッとでOK。
Q.独特のにおいを減らすには?
A.においの正体は大根に含まれる「メチルメルカプタン」という成分。水洗いで軽減しますが、しっかり炒めたり、香辛料をきかせたりするとカバーできます。