さらに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品も腸内環境を整え、消化吸収をスムーズにして栄養がすみずみまで届く体づくりに役立つという。リトカ知育保育園 羽田では、保育士をはじめとするスタッフ全員、ヨーグルトドリンクを1日1本飲んでいるという。

「今年2月からヨーグルトドリンクを飲み始めましたが、個人的には風邪をひきにくくなって、便通がよくなりました。他のスタッフからは、風邪をひいても引きずらずに短期間で治った、回復力が高くなったという声もあります」(渡辺園長)

ヨーグルトを始めとした免疫に良い食材を摂ることも対策の一つ
ヨーグルトを始めとした免疫に良い食材を摂ることも対策の一つ
【写真】免疫力アップに適した食材とは

 五藤院長は「定期的な運動」「十分な睡眠」も効果的だと話す。週に数回、ウォーキングやジョギングなど30分程度の運動を行うことが免疫力向上を助けるという。また、免疫システムは睡眠中に回復し強化されるため、7~8時間の睡眠をとることが重要だ。

「多忙で時間の捻出が難しければ、エスカレーターを使わずに階段を昇るなど、日常でちょっとした運動を心がけてみてください。睡眠も、“絶対に8時間寝ないと”と思うと逆にストレスになって良くないですから、無理せずにできることを積み重ねていくのが大切です」(五藤院長)

 新型コロナによる自粛ムードもすっかり過去のものになったが、まだまだ予断を許さない状況が続く。『保育園の洗礼』のみならず、『感染症ドミノ』に陥らないために免疫力アップを意識してみてはいかがだろうか。

お話を聞いたのは
五藤良将(ごとう・よしまさ)医師
2006年、防衛医科大学校医学部卒業。自衛隊中央病院や自衛隊横須賀病院、千葉中央メディカルセンター・糖尿病センターなどで勤務後、2019年9月から竹内内科小児科医院を継承開業。2021年には医療法人五良会を設立し理事長に就任。2023年3月医療法人社団正友会浜クリニック理事長就任し五良ファミリークリニックセンター南(旧;浜クリニック)を継承。2023年6月には五良会クリニック白金高輪を開設。日本内科学会認定内科医、日本抗加齢医学会専門医、難病指定医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医など。著書に『内臓脂肪 中性脂肪 コレステロールがみるみる落ちる 血液と体の「あぶら」を落とすスープ』(アスコム)など多数。