ひざ裏は温め効果が出やすいポイント

「簡単なのは、ひざの裏にドライヤーの温風を当てる方法。部分的に温めることで、お灸と同じ温熱効果を得られ、早く効率的に冷えを解消できます。髪を乾かすついでなど、手軽にできておすすめです」

 ひざ裏は、足を温めるうえで要となる部位。

ひざの裏にはリンパ節があるため、温めることで血液とリンパの流れがよくなり、足全体が温まりやすくなるんです。

 また、身体の熱の多くは筋肉が作り出しています。身体の中でも一番大きな筋肉である太ももに近いひざ裏から温めることで、太ももにダイレクトに血流が行き渡り、熱を作り出せるようになります」

 さらに不調のサインも、ひざ裏で確認できるそう。

「冷えやむくみ、身体にゆがみがあると、ひざ裏のリンパ節が詰まってパンパンに張ってきます。また、腰痛がある人も、ひざ裏が硬くなっています。不調の自覚があまりない人も、ひざ裏が硬かったり、盛り上がっていたり、押して痛みがあったりする場合は、放置せずケアを心がけたほうがいいでしょう」

 ドライヤーのほかにも、吉田さんがひざ裏温めに活用しているのが、手作り湯たんぽ。

「ひざの裏に当てるだけで、全身ぽかぽかになります」

 また、足湯ならぬ“ひざ湯”もおすすめ。

「ひざ上までお湯につける方法ですが、深い容器を準備するのが難しい場合は、湯船に浅くお湯をためて、ひざ立ちの姿勢を取ってもOK。41℃ぐらいの熱めのお湯に5分~10分つかると身体全体が温まります。

 ひざが痛い場合はタオルを敷くなどして、無理のない長さで行ってください」