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「胸鎖乳突筋」は首を支える筋肉のひとつで、左右の耳の後ろから鎖骨に向かって斜めにのびている筋肉のこと。以前、女優の石原さとみや田中みな実が、ここをケアしていると発言したことで、一躍注目を集めた。
顔のたるみやシワは首の筋肉の硬さが一因
「この筋肉が硬くなったり、ゆがんで位置がずれたりすると、その下にある“鎖骨リンパ”の流れが悪くなり、顔や首のむくみやたるみ、シワなどの原因になります」
そう話すのは、経絡(けいらく)リンパ整体師として、姉妹で活躍しているアベシスターこと、姉の阿部惠子さんと妹の由美さんだ。
鎖骨リンパは、あらゆるリンパの出口で、体内の老廃物や不要物質が出ていくところ。ここの流れが滞ると老廃物がたまり、全身の血流やリンパの流れも悪化。この状態が、さまざまな老化症状を引き起こすという。
「いまの時代、ほとんどの人がスマホやパソコンを見続ける生活を送っています。ただでさえ首はおよそ5kgもの重い頭を支えているのに、前傾ぎみの崩れた姿勢になることで通常の3倍、約15kgもの負荷に耐えなければならず、非常に負担となっているのです」(アベシスター、以下同)
その結果、首の筋肉はどんどん硬くなり、首自体も太く短くなっていく。
「自分では気づいていなくても、
●顔を横にしても胸鎖乳突筋が浮き出ない
●首に横ジワがある
●首の皮膚がたるんでいる
●二重あごになっている
といった人は胸鎖乳突筋が硬い証拠だと思ってください」
さらに、胸鎖乳突筋は複数の筋肉や部位とつながっているので、ここが硬くなっていると、連動してほかの筋肉の働きも悪くしてしまうとか。
「胸鎖乳突筋をほぐしてやわらかくすることは、リンパや血液の流れの改善につながり、顔や首だけでなく、デコルテや姿勢までも美しくととのい、見た目の若返りが叶います」