テク2:中古品に注目
円安には、〈海外に安く製品を売れるため輸出産業はもうかる〉などのメリットもある。そこで副業として個人輸出に挑む人も増えている。
なかなかハードルが高いと感じる人もいるかもしれないが、家に眠っている中古ブランド品を売って収入を得るのも手。海外の人は日本の中古ブランド品を安く購入できるので、需要が高まり価格も上昇している。
「当店での中古ブランド品の買い取り価格は全体的に10~20%上昇しています。人気商品なら30%上がったものも」
と話すのは、RKエンタープライズ〈ロデオドライブ買取サロン銀座〉店長の杉本直人さん。
「特に最近、買い取り価格が上昇しているのは、エルメスやロレックス。これら以外にも世界的に人気のブランドで状態が良いものなら、年数が経過していても高値がつく可能性があります」(杉本さん)
実際、中古ブランド品を扱う店では買い取り希望の客が急増。
「当チェーン全体の来客数は、2023年と比較すると150%増加。特に中古ブランド品買い取りのニーズは高く、400%増加した地域もあるほどです」と話すのは出張買取サービス『買いクル』を全国で展開する株式会社RCの島津大輔さん。
海外からも「ジャパニーズ中古」といわれるほど、日本人が使っていたきれいな状態のブランド品は人気が高い。実は買い取り価格が上がっているのは、ブランド品だけではないとのこと。
「円と金の相場には相関関係があり、円安になると金が高値になります。ですから現在、金を含む貴金属の買い取り価格が上昇しているのですが、それに比例してレアメタルや銅など資源となる金属の相場もアップ。
これらが使われているテレビ、エアコン、洗濯機、パソコン、携帯電話の買い取り価格も上がってきています」(島津さん)
これらの家電の買い替えを検討している人は、廃棄するのではなく中古品として売ると案外、高く売れるかも!?