加藤茶さん(81)がどんどん若返っている!と話題だ。昨年の秋に茶さんがフォトエッセイを出した出版イベントでのこと。若々しくスッと背中が伸び、軽快な足取り、そしてユーモアを交えたテンポのよい会話は正直、80歳(当時)の姿ではなかった!
加トちゃんと苦労できる日々が幸せ
そしてそのイベントの映像を見たネット民たちが「え、加トちゃん、めちゃくちゃカッコいい」「受け答えも若い」「イケメンだし清潔感あるし、本当に素敵。すべて綾菜さんの愛とケアのおかげですよね」などと反応した。
年をとっていく夫を、カッコよくするなんてそうそうできっこない。それを綾菜さんはやり遂げているのだから、アッパレだ。
「結婚して14年目になったんですよ。結婚当初は遺産を狙っているとか言われたり。そんなバッシングの嵐の真っ最中の結婚2年目に、加トちゃんがパーキンソン症候群に罹(かか)って……。
看病をしながら、やせ細っていくのを見ているしかなくて。もう二度とあんな恐ろしい思いはしたくないから、介護や食育インストラクターの資格を取得したんです。70代の後半では腎臓を悪くして、人工透析をすすめられました。
そんな加トちゃんの健康管理は私が引き受けるという目的を持ってからは、それが生きがいになりました。だから、加トちゃんが元気そう、カッコいいって言ってもらえると、本当にうれしいんです」(加藤綾菜さん、以下同)
体重は65kgから48kgへ、血圧は200から130へと下がり体調は絶好調だ。
どんなときでもポジティブシンキング
病気になったとき、運動動作が緩慢になり、ろれつが回らず、寝たきりに。体重も38kgまで落ち、命の危険もあったそうだ。そんな状態でも、茶さんは舞台に立つことを考え、乗り越えた。
「病気なんだから、もう年なんだから仕方がないとは、絶対に言わない。“108歳まで舞台に立つ”と言ってますが本気なんですよ。加トちゃんが若く見えるのは、強いマインドにあると思います。新しいことを取り入れるのも好きですし。そのマインドをふくめ、健康を維持できるように支えていきたいです」
とはいえ、やはり80歳を超え、今までにない変化が出てきたと綾菜さん。
「食欲も落ちますし、パワーダウンしますよね。しかも夏は暑さもこたえます。体重や体力を落とさないために、食にしろ住環境にしろ、いろんな工夫をしています」
そんな茶さんと綾菜さんが実践している、夏の健康法をご紹介する。
補足や解説をしてくださるのは高齢者を中心にした診療を行っている、函館稜北病院総合診療科の舛森悠医師(『総合診療科の僕が患者さんから教わった70歳からの老いない生き方(KADOKAWA)』を上梓じょうし)だ。