音読がうまくできたら回文作文にもトライ!
回文という、不思議な言葉の連なり。一体どこからヒントを得て作っているのだろう。
「ゴールを決めて作る、ということはほぼやりません。まず、何かしら言葉や単語を決めて、作り始めます」(コジヤジコさん、以下同)
言葉には回文になりやすいものとなりにくいものがあるという。なりやすいものには、例えば「よる(るよ)」や「わたし(したわ)」などで、コジヤジコさんの回文作品や、絵本のテーマとしても登場している。
「ポイントをまとめると『ひっくり返してくっつけて、一文字足してできあがり』です。そこにどんな一文字を入れるかがアイデアになります。『よるよ』という私の絵本も、この作り方をベースに作りました」
これは回文のもっとも基本的な作り方。脳に負荷を感じながら、早速作ってみよう!
回文は誰でも作れる!偶然性を楽しもう
「回文はどんな人でも作れる」とコジヤジコさんは言う。
「“発表のハードルが低い”ことが理由の一つです。例えば『詩を作って発表してみましょう』と言われたとしますよね。自由に考えて、恥ずかしがらずにあなたらしく、と。いや、そう言われてもやっぱり初心者には恥ずかしい。
でも回文なら、言葉をひっくり返したら偶然できてしまった、というある種の“言い訳”ができます。なので、照れや躊躇(ちゅうちょ)を感じることなく、作ったり発表したりすることができると思います」
何か表現をしてみたい、でも一歩目が踏み出せない。そんな人に回文はうってつけ、とコジヤジコさんはすすめる。
「まずは、気になった言葉をひっくり返してみることから始めてみてください。そのうち、目に入った単語を無意識に反対から読んでしまうくらいハマってしまうかもしれません。
なんでもひっくり返したくなっちゃう、というのは、回文作りの初期には“あるある”なんです。自分も、文字を見ると無意識に反対から読んでしまいますよ(笑)」
目に入った単語を無意識に逆読み、という習慣も、脳を活性化してくれそう!