4位には問題作がランクイン

 4位は、同数で2人が並んだ。

「アクセサリー使いが上手でまねしていた」(神奈川県・33歳)、「子役っぽいイメージがあったけど大人の女性だと思った」(山梨県・39歳)

 1人目は『私の家政夫ナギサさん』(2020年)のヒロイン、多部未華子。大手製薬会社勤務の相原メイ(多部)は仕事はできるが家事は苦手、そこに妹が雇った家政夫・鴫野ナギサ(大森南朋)が現れて─というハートフルラブコメディー。同作で多部が着用したアクセサリーのまとめページがネットで作られるなど、話題を呼んだ。

ライターの津田春子さんは、

「若い女性とおじさんのラブコメというのは役者によってはいやらしくなってしまうのですが、多部さんはいい意味で色気を感じさせず清潔感がある。大森さんも普段は色気のある役者ですが、その色気を封印してエプロン姿で挑んだ。結果、温かい空気が流れるツーショットになったのも人気の理由だと思います。これは多部さんの力が大きい。あいみょんが歌う主題歌も作品に寄り添っていましたね。

 また、『西園寺さん~』でブレイクした松本若菜さんがナギサさんの過去にかかわる重要人物として登場しているのも今となっては貴重」

 脇を固めるキャラクターも人気を呼び、メイの後輩役を演じた眞栄田郷敦のスピンオフ作品が作られるなど、一人ひとりが輝いていた。

 4位の2人目は、問題作の呼び声高いこの作品のヒロイン。

「クズ女なんだけど、ファッションが可愛かった」(東京都・33歳)、「不倫しているのにドロドロしてなかったのは女優さんの魅力」(千葉県・45歳)

 ヒロインの行動に難あり、の声が多かったのは『あなたのことはそれほど』(2017年)の波瑠。自分のことを一途に思う渡辺涼太(東出昌大)と結婚した美都(波瑠)は、初恋相手の有島(鈴木伸之)と偶然出会い、妻がいることも知りながら関係を持っていくという、いびつなラブストーリー。

番組公式サイトより
番組公式サイトより

「これは問題作でしたね。けなげなヒロインが恋に仕事に成長していく様を描く火10という定番から、大きく逸れていましたから。有島宅に押しかけて妻を動揺させるサイコっぷりに加え、“涼太くんも私のこと嫌いになればいいのに”と夢見る不倫お花畑脳全開の美都には、良心の呵責も感じられないという……。

 演じた波瑠さんも視聴者に叩かれて嫌だったでしょうが、人形のようで感情の見えにくい美貌は問題ヒロイン・美都にハマっていたと思います」(神無月さん)

 続く3位は、

「ヒロインが会社帰りにビールと小籠包を頬張る姿が可愛くてたまらなかった」(宮城県・31歳)、「向井理がカッコよかった」(大阪府・37歳)

 働き方改革のテーマを取り入れたドラマ『わたし、定時で帰ります。』(2019年)の吉高由里子。残業ゼロ、定時で帰るのがモットーの東山結衣(吉高)を中心に、元恋人役に向井理や先輩役の内田有紀など、他の登場人物も人気を集めた。

番組公式サイトより
番組公式サイトより

「ヒロインが会社帰りに寄る中華料理店の店主役の江口のりこさんや、新入社員役の泉澤祐希さんなど脇役もキャラが立っていましたよね。吉高さんは周囲を引き上げる力を持つ女優さんなので、自分も輝くけれど周りも引き立てることができる稀有な方だと思います。このドラマで向井さんのファンになった女性は多い」(津田さん)

 金10ドラマ『最愛』(2021年)もいまだ根強いファンがついている吉高。TBS作品と相性が良い?