新年、いろんな目標や予定を立てた人も多いだろう。しかし、それも健康であったこそ。そこで頑張りすぎない健康法について、昭和大学兼任講師・埼玉医科大学非常勤講師で医学博士・平松類先生に教えてもらった。
■スマホは眠る30分前まで
「寝る前にパソコンやスマホをいじると、太陽の光だと勘違いした身体が朝モードになり、睡眠が浅くなります」(平松類先生)
人間の身体は明るい時間帯には深い眠りがとれないようにできているという。
「睡眠の質を高めるホルモン『メラトニン』は朝の光を浴びることで、夜の睡眠時にちょうどよく分泌できるように準備を始めます。寝ても疲れが取れない人はメラトニンの分泌がうまくいかず、眠りが浅くなるのです。スマホは就寝30分前までにしましょう」(平松先生)
年齢を重ねるごとに分泌しづらくなるというメラトニン。生活習慣病や老化を抑える効果もあるので、おろそかにしないで。
■ラーメンの翌日はバナナで調整
大好きなラーメンは汁まで全部飲み干したい。でも、塩分のとりすぎは、やっぱり身体に悪い?
「塩分過多は血圧を上げてしまいます。1日の塩分摂取量の目安は10gで、ラーメン1杯分。この基準を守るのは大変ですよね。それなら、体内の塩分を排出してくれて、血圧の上昇も抑えてくれるカリウムを積極的にとってください」(平松先生)
塩分をとりすぎた日は、バナナ、ニラ、納豆などカリウムたっぷりのものを食べるよう心がけよう。
■ケーキの前にコーヒーをカップ半分
塩分と同様に、とりすぎに注意したいのが糖分。
「糖分がよくないのは、血糖値が急上昇するから。身体はインスリンというホルモンを分泌して血糖値を下げようとしますが、下がりすぎてしまうことがあり、イライラの原因に。また、血糖値の変動が激しいと糖尿病のリスクも高まります」(平松先生)
甘いものがやめられない人は食べ方に注意。
「血糖値の上昇をゆるやかにしてあげることが大切です。コーヒーをカップの半分まで飲んでから甘いものに手をつけてください。クロロゲン酸という成分が糖の吸収を緩やかにし、過食予防にもつながります」(平松先生)
砂糖を入れては本末転倒。必ず、ブラックで。