今、世界中で注目されている、コーヒーの健康パワー。国立がん研究センターの発表によると、毎日コーヒーを飲む人は、心臓病で死ぬ危険性が約4割も低いことが明らかに! 驚きの健康効果と、ひと味違った楽しみ方をご紹介します。
コーヒー好きの人は死亡リスクが低い!?
朝の目覚めや、午後のくつろぎタイムに欠かせないコーヒー。そのコーヒーに、さまざまな健康効果があることをご存じですか?
最先端の科学と実験で、日常の疑問を徹底調査するNHKの人気番組『ためしてガッテン』では、コーヒーの健康パワーと、ひと味違った楽しみ方をご紹介しました。
国立がん研究センターを中心としたチームが、全国各地に住む、約9万人を20年近くにわたり追跡調査。
さまざまな生活習慣と死因との関係を調べたところ、コーヒーを「1日3~4杯飲む」と答えた人は、「1杯未満(ほとんど飲まない)」と答えた人に比べ、心臓病で死ぬ危険が約4割も低いことが明らかになりました。
■健康長寿の秘訣はコーヒー
日々、新たな事実が解明されている、コーヒーの健康効果。がん、糖尿病、認知症、動脈硬化などの予防に役立つという研究も進んでいます。
ギリシャには、コーヒーと健康との密接な関係を証明するかのような島があります。エーゲ海に浮かぶ「イカリア島」です。
約8000人の島民のうち、なんと100人が90歳以上の高齢者。これはヨーロッパ平均の10倍にあたり、まさに「長寿の島」です。
この島の人たちは、長寿なだけでなく、現役で仕事をする人も少なくありません。島のお年寄りたちは、コーヒーが大好き。1日3~4杯飲むのも当たり前なのだそう。
アテネ大学医学部のクリストドゥロス・ステファナディス教授は、3年前、この島のお年寄り142人を対象に、コーヒーを飲む量と血管の状態を調査。すると、コーヒーをたくさん飲むお年寄りは、血管がやわらかく保たれていることがわかりました。
研究チームは、この島の長寿の秘密のひとつが、独自のコーヒー習慣にあると結論づけたのです。