生前退位のための有識者会議やヒアリングを行うとなると、結論が出るまでに1年はかかると思います。年内に具体的に動きだしたとしても、来年はその検討期間になるでしょう」

 山下さんが今後の見通しについて続ける。

「制度自体を変えるために皇室典範を改正するのか、今上陛下の退位だけを可能にする特別措置法を立法するのかはわかりません。いずれにしても、国会への提出は順調であれば2018年の通常国会ではないでしょうか」

 しかし法案可決後、実際に陛下が退位されるのは、国民生活への影響を考えると数か月から1年は余裕をみるはずなので、'19年はご在位が続くのではないかと山下さん。

8月10日、ご両親の地方公務に初めて同行された愛子さま。東京五輪のときは大学1年生に
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「そこで、'20年までに新しい御代になる可能性は高いと思います。'20年には、東京五輪も開催されます」─。

 皇室と五輪の関わりは深い。4年後の東京オリンピック・パラリンピックといえば、3年前に高円宮妃久子さま(63)が、開催地を決定するIOCの総会でスピーチをされている。

「1964年の東京五輪のときと同様に、天皇が大会の名誉総裁になり開会宣言をされることになるでしょうが、御代がわり後であれば、日本の新しい天皇を国の内外に示すいい機会になるでしょう。

 五輪となれば、世界各国から要人や王室の方も来日するでしょうから、ともに留学経験のある新天皇と皇后がどのような国際親善をされるのかも楽しみです」(山下さん)