最近よく耳にする健康寿命とは、健康で活動的に暮らせる期間。男性は約70歳、女性は73歳で、平均寿命との差が男性で9・22年、女性で12・77年もある。つまり何らかの疾病を抱えながら暮らさなければならないわけです。
元気で、長生きするために、今から生活習慣を改善しましょう。身体によい生活習慣を送ることで、病気のリスクを減らし、免疫力をアップできるのです。もちろん若さを保つことも可能。「まだまだ先のことだから……」と不摂生な生活を続けていると、将来は危ういかも。
ここでは元気で長生きできる「食の習慣」と「暮らしの習慣」をご紹介!
食の習慣
■1日30品目を食べる
日本人に急増している大腸がんを予防するには食物繊維をとること。穀類、野菜、豆類、キノコ類に含まれる不溶性食物繊維と、果物、寒天、海藻類に含まれる水溶性食物繊維を『50:50』でとることが大事で、1日30品目の食材を食べると、この割合がクリアできる(医学ジャーナリスト・松井宏夫さん)。
■サプリメントより食事で
サプリメントの過剰摂取は、肝臓や腎臓に負担をかけることも。ビタミンサプリメントを長く摂取した人は、女性の場合はがんのリスクが上がったという報告がある。ビタミン補給は野菜などでとりたい(医師の北條元治先生)。
■ リンゴは丸かじりより、すりおろし
すりおろしたリンゴのペクチンにはコレステロールを排泄し、動脈硬化を抑制して心筋梗塞・脳梗塞などの大血管病の発症に結びつかないようにする働きが(松井さん)。
■ダイエットには食べる順番が大事
(1)サラダなどの野菜と具だくさんの味噌汁、(2)魚・赤みの肉、(3)ご飯の順で食べよう。野菜でも炭水化物を多く含むジャガイモ、サツマイモ、カボチャなどはご飯のところに。この食べ方は血糖値の急上昇を抑え、体内で脂肪が作られるのを抑制してくれるので、ダイエットに効果的(松井さん)。
■小腹がすいたら無糖炭酸水
昼食を食べても3時ごろには小腹がすく。このときに菓子類を食べると血糖値の乱高下につながり、糖尿病の原因になることも。そこでオススメが、無糖の炭酸水で、胃の中に炭酸が入ることで満腹感が得られるのだ。ダイエット効果にもなる。ただし「ご飯がわりに炭酸水」は絶対にダメ(北條先生)。