かつての豊かな黒髪も、いまやひっそり、ほっそり、白いものも交ざり……。40代からの老化に伴って、ヘアスタイルをどうしていいのか悩む女性が急増中。いまの自分に似合う髪型を知り、適切なケアをすれば、これまでにない美髪に出会えるはず! そこで、“髪のスペシャリスト”MAYUMIさんに、加齢ヘアとの付き合い方を教えてもらいました。
顔とヘアスタイルをセットで卵型シルエットに
髪のパサつきや白髪、薄毛、うねりなど加齢による髪の悩みは多い。そんな加齢ヘアとの付き合い方を、“日本一売れてる美容師”MAYUMIさんに教えてもらった。昨年は1年間で約3800人以上の髪をカット。個人売り上げは1億円を超え、“美容界のマドンナ”“似合わせの女王”の異名も。
また、加齢と髪の関係を研究し、独自の理論に基づいた『MAYUMIカット』の考案者で美容師指導の人気講師でもある。最近では週刊女性連載マンガ『こまどりの詩』に登場する美容師・黛真澄のモデルにもなり、話題だ。
「40歳と50歳では老化において、すごく差があります。そして55歳ごろからは、直滑降で悩みが増える。年齢ごとに似合うスタイルは違うので、それを意識するといいですね」(MAYUMIさん、以下同)
日本人の若い人の多くは丸顔か卵顔(やや面長)のため、どんな髪型でも似合ってしまうが、加齢にともない頬の肉が重力に負け、顔のたるみが出る。
「20代では引き締まっていた頬やあごのラインがどんどん下がって顔が長く、大きく、エラが目立つようになってきます。昔は似合っていたベリーショートやストレートロングに違和感を覚えるのは、これらの髪型がそれを隠せず、逆に目立たせるために老けて見えるからなのです」
若い自分を引きずって何十年も同じ髪型で、ギクリとした読者も多いはず。
流行のボブでたとえるなら、20代まではどんなボブでもOK。30代、40代はアシンメトリーなど最先端のモードなボブもいけるが、この先は対策が必要だそう。
「50代はスタイリッシュでスレンダー体形の方であればモードなボブもいける。そして60代はフェイスラインや首が隠せる、肩くらいのショートレイヤーがおすすめです」
ボブに限らず「オトナ女子がやってはいけないスタイル」があるが、ボーダーラインは、やはり40代後半。それ以降は加齢した顔の状態を受け入れ、カバーすることがポイントだ。
「顔の形と髪の毛をセットで考え、卵型のシルエットになるよう矯正してくれるスタイルがおすすめ。前から見ても横から見ても、後ろから見ても卵型=立体的で丸みのあるシルエットになっていれば、小顔に見え、加齢によるたるみも目立ちにくくなります」