目次
Page 1
ー 結婚相手として求められるハードルは高くなっている
Page 2
ー あざとい=コミュニケーション力が高い
Page 3
ー 婚活では毒親との縁を切ることも大事

 1000人以上を成婚に導いてきた“婚活の女神”、植草美幸さん。メディア出演も多数。そのたびに強く愛ある言葉で、迷える人たちにハッパをかけ、夢を叶えるお手伝いをしてきた。そんな植草さんに、婚活業界の現状、困った相談者の実態などを話してもらった!

結婚相手として求められるハードルは高くなっている

 『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)で一躍、注目を集めたカリスマ婚活アドバイザーの植草美幸さん。1000人以上を成婚に導いてきた植草さんが代表を務める結婚相談所「マリーミー」には、婚活に悩む人々が出会いを求めて駆け込んでくる。

私が結婚相談所を始めた16年前、会員様の大半は20代から30代前半でしたが、今は40代、50代の方が入会されることも珍しくありません。初婚から再婚まで幅広い年齢層の方が、真剣にパートナーを求めていらっしゃいます。最近では外資系の一流コンサル企業勤務だったり、年収3000万円以上のいわゆるハイスペックな男性会員様も増えています」(植草さん、以下同)

 時代とともに、男性会員が結婚相手に希望する条件も変化していると語る。

「昔は若さや容姿を求める傾向が強くありましたが、ここ1、2年は女性の年収も気にされる男性が目立ちます。共働きが前提の方がほとんどですから、女性の職業や働き方が結婚相手の条件として非常に重要になっています。

 また資産が何十億円とあるような社長や資産家男性は、家柄がしっかりした知的な女性を求めていらっしゃいます。若いキラキラ女性は遊び相手にはいいけれど結婚にはちょっと……と、身元がはっきりわかって安心感のある相談所を選ぶのです。男女問わず、結婚相手として求められるハードルは高くなっているといえます

長女の植草れいあさん。マリーミーで婚活ファッションのアドバイザーとして活動。また、自身でアパレルブランドを運営しており、そのモデルも務めている
長女の植草れいあさん。マリーミーで婚活ファッションのアドバイザーとして活動。また、自身でアパレルブランドを運営しており、そのモデルも務めている

 一筋縄ではいかない婚活界隈。昨今、婚姻数が減少している背景には、恋愛に消極的で受け身な男女が増えたことも関係しているようだ。

「ネット上の交流には慣れていても、逆に対面のコミュニケーションは苦手という方が多い。相手の目を見て話す、相手のためにオシャレをして楽しくデートする……といったことができないのです。

 例えば先日もある女性と年収1000万円の男性をマッチングしたのですが、女性がデートにほぼノーメイクで行ってしまったんです。男性は、プロがメイクしてバッチリ着飾った女性のプロフィール写真を見てお見合いを申し込んでいるわけですから、写真と別人が現れたら、それはガッカリしますよね。

 私は会員様に、『どれだけ自信があってもノーメイク、ナチュラルメイクという名の手抜きメイクでデートするのは危険です!』 とお伝えしているんです」

 ヘアセットやメイクで自分を最大限、魅力的に見えるように努力する……そういったサービス精神が、婚活市場での成功率を大きく左右するという。

どれだけ自信があっても、自分さえ良ければ……という意識では、婚活はもちろん人付き合いの基本としてもNGですよね。少女マンガや流行りの韓国ドラマなどの影響で、特別な努力もせず、いつかありのままの自分を愛してくれる王子様が現れると夢見ている女性は多いのですが、そんな奇跡は現実では起こりえないとしっかりお伝えしています