やせるには「燃焼食」
居酒屋メニューに松田先生が注目したのは「ダイエットに最適な3つの食材を使ったメニューがそろっているから」で、それは、
(1)脂肪を燃やす燃焼系の食材 (2)老化を防ぐ抗酸化の食材 (3)腸内環境をよくする整腸作用のある食材
「この3つの食材を使ったメニューを選べば、誰でもやせることができます」と松田先生は断言。
最初の、脂肪を燃やす食材とは『青魚』と『大豆』を使った料理。日本人ならみんなが大好きなマグロの刺身や、しめサバ、アジのタタキ、サンマの塩焼きなど。
大豆のメニューといえば、枝豆、納豆、そして冷や奴などの豆腐料理。
青魚と大豆には共通している2つのダイエットに有効な栄養素があり、ひとつがバリン、ロイシン、イソロイシン(まとめてBCAAと呼ばれています)が含まれていて、肥満の原因を撃退してくれるのです。
もうひとつ共通しているのが、不飽和脂肪酸を含んでいること。
脂肪酸(油)には、中性脂肪やコレステロールを増やす飽和脂肪酸と、中性脂肪になりにくい不飽和脂肪酸があります。青魚の油も大豆の油も、不飽和脂肪酸。
青魚の不飽和脂肪酸は、EPAやDHAと呼ばれ、血液中に蓄積された脂肪を溶かしたり、血管をしなやかにして、血液サラサラ効果が。
大豆の油は、肝臓の機能を改善。
「居酒屋では青魚と大豆の料理を積極的に食べてください。それだけで脂肪が燃えやすい身体になりますよ」
老化を防ぐ「抗酸化食」
太りたくないの、やせたいの……でも、それだけで満足ですか。若いうちはやせればキレイになれるけど、40歳を過ぎてからのダイエットは、ただやせればいいってわけにはいかない。やせてシワシワになって、老け込んでしまったら本末転倒。やせても、若くなくちゃあ意味がない。
「老化と肥満は、密接な関係があります。私たちの身体は食事でとった糖質や脂肪をエナルギーに変えているのですが、その過程で活性酸素を生みだします」
活性酸素は身体をさびつかせ、細胞や臓器にダメージを与え始めます。これが酸化で、さらに進むと、身体の機能が衰え、代謝も低下して、老化へと進みます。40代を過ぎたら、まず身体の酸化を防いで、老化を食い止めることが、ダイエットの秘訣だというわけ。
「その点からも居酒屋メニューはぴったりです。老化を防ぐ抗酸化食材を使ったメニューも豊富です。私がおすすめしたいのは、サーモンの刺身やアボカドのサラダ、枝豆や納豆などで、どれも抗酸化力の強い食材です」
松田先生流の抗酸化食材の見分け方は、「赤・黄・緑」の3つの色が目印。
赤はサーモンや、エビ、トマトなど。
黄はレモンやグレープフルーツ、枝豆など。
緑はアボカドやほうれん草、ブロッコリーなど。こうして色で覚えれば、メニューから選び出すのも簡単ですよね。