美智子さまのお心遣い

「皇室の護衛や皇居の警備を担う皇宮警察の学校『皇宮警察学校』の実習先だった那須御用邸での懇親会で、昨年6月以降、未成年の新任護衛官が飲酒を繰り返していたことが最近発覚しました

 男女4人の護衛官が酒を飲んだ後、みだらな行為にも及んだそうで、容認していた学校長は退職することになったのです」(同・皇室担当記者)

 今年2月には、現在の天皇ご一家の護衛にあたる男性護衛官が新潟県に出張した際、宿泊先で同僚の女性護衛官の入浴をのぞき見する事件も起こっていた。皇宮警察が起こしたこれらの不祥事に、美智子さまもさぞ、残念がられていることだろう……。

 皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさんは、美智子さまの現在のご心境を次のように推測する。

「お引っ越しの準備や、体調を崩されることもある上皇さまのサポートで、美智子さまの疲労は体力的にも精神的にも、そうとうたまっておられると思いますし、身内の方も心配していらっしゃると聞いています。

 さらに最近、皇宮警察が起こしてしまった不祥事で、皇室のイメージが悪化してしまったことに対しても、お心を痛めたり、ご体調にも障られているかもしれません

 それほどまでにご体調が心配される中でも、“異例スケジュール”で御料牧場を訪れるのは、美智子さまが抱かれている“とある思い”が関係しているようで──。

「御料牧場の牧場長や次長などは、東京の本庁への異動や訪問の機会がありますが、そのほかの職員は現地で採用されるため、皇居や赤坂御用地への異動はありません。

 そうなると、牧場職員は必然的に、皇室の方々とお会いする機会が少なくなり、皇室にかかわる仕事をしているという意識がどうしても薄くなってしまいます

 特に、上皇ご夫妻が御料牧場に滞在される機会は、ほかのご静養先と比べても少ないので、美智子さまは“牧場職員を直接ねぎらいたい”というお心遣いで、今回の日程にされたのでは」(侍従職関係者)