“ゴロゴロ”音はリラックス効果がある
優雅なビジュアルからは想像もできないが「職場では診察、家では猫の世話」と1日中、誰かに尽くす林先生。その姿はまるでナイチンゲールかマザー・テレサのよう! そんな林医師に科学的なねこの健康効果を聞いた。
まずはノドから出る“ゴロゴロ”音。これは25~150ヘルツの低周波で、リラックス効果があるという。
「フランスではロンロン(ゴロゴロ)セラピーという名の治療法があります。書籍やCDも販売されていて、ある病院では庭でねこを飼育し、この治療法を取り入れています。さらにゴロゴロの振動が骨密度を高め、骨芽細胞を活性化。骨折の治癒を早めるため、プロアスリートも治療に取り入れています」
また、モフモフも重要だ。温かく柔らかい肉球やお腹に触れることで現代人が不足しているオキシトシンが分泌される。オキシトシンは、気持ちを落ち着かせるセロトニン、幸せな気持ちになるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進させる働きがある。そのほか、心臓病のリスクの軽減、血圧降下などの作用も期待できるという。