オイルは製法で選び、必ず冷蔵庫で保管
オメガ3系オイルをはじめ、身体のために取り入れたいおすすめのオイルをご紹介。オイルを選ぶときは、パッケージに記載されている抽出法に注目しよう。
「化学溶剤を使い加熱する『溶剤抽出法』ではなく、コールドプレスなどの『圧搾法』で搾ったものを選んでください。特にオメガ3系のオイルは生鮮食品と考えてほしいので、保管場所は冷蔵庫がおすすめ。油の酸化は光にさらされて進行するので、遮光タイプの瓶に入ったものを。箱入りのものは、箱に戻して保存すると安心です」
オメガ3系オイルとMCTオイルは熱に弱く、なるべく生でとりたいもの。
「野菜を炒めるとき、油のかわりに水を大さじ1杯入れ、火が通ったら最後に補いたいオイルを垂らす。この『ウォーターソテー』なら、油の使用量もセーブできますし、熱に弱いオイルの栄養成分も、しっかり摂取できます」
《避けるべき恐ろしい油・トランス脂肪酸》
地曳さんが摂取を避けたい油として挙げるのが、トランス脂肪酸。トランス脂肪酸には、牛などに由来する乳製品や肉に含まれる天然のものと、油脂の加工・精製で生じるものがある。健康被害が危ぶまれるのは後者で、マーガリンやショートニング、それらを原材料に使ったパン、ケーキなどに含まれる。WHO(世界保健機関)は、このトランス脂肪酸が、心血管系疾患発症リスク因子を高めると指摘している。
「トランス脂肪酸は細胞膜の構造を不安定にするため、糖尿病のリスクを高めたり、活性酸素を生成させ、がんや脳梗塞、認知症などのリスクを高めると考えられています」
以下のような食品のとりすぎには注意したい。
*トランス脂肪酸が含まれる食品例
クロワッサン/マヨネーズ/カレールウ/コーヒークリーム/ショートケーキ/ドーナツ/ポテトスナック
※上記食品でも加工の方法などにより、トランス脂肪酸の含有量は異なります。