【STEP3】 アキレス腱まわりもほぐす
アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっているので、ここをほぐすことで、ふくらはぎをよりゆるませることができる。さらに足首の動きも柔軟に。アキレス腱はこわばっている人が多いので、やさしく押す。
(1)アキレス腱を押しもみ
片ひざを立てて楽な姿勢で座る。足首の後ろ側のかかと上部にあるアキレス腱を、両手の親指で押してほぐす。力を入れすぎずにやさしくゆっくり3秒押す。※2~3回繰り返す。
(2)アキレス腱を指でつまむ
親指、人さし指、中指の3本でアキレス腱をはさむようにつまみ、軽くもむ。外くるぶしとアキレス腱の間には腰に効くツボがあるので、腰痛持ちの人にも効果的。※3~5回繰り返す。反対の足も同様に行う。
【STEP4】 ふくらはぎ全体をほぐす
最後にふくらはぎ全体をマッサージ。ふくらはぎを両手の親指で強めにもみ込んでしっかりほぐしたら、片手でふくらはぎをつかむようにして下から上につまむ。しこりを見つけたら重点的に押しつぶすして。
(1)全体を強めにもみほぐす
両手の親指の腹で、ふくらはぎの中央を下から上に強めにもみほぐす。しこりを見つけたら、そのこしこりがなくなるように、押しつぶすようによくもみほぐす。柔らかくほぐれるまで続けて。
(2)指ではさむようにつまむ
親指で筋肉をしっかりつまみ、筋肉と骨を離すようなイメージで、足首からひざにかけて少しずつ指をずらしながらつまんでほぐす。ふくらはぎの奥が柔らかくなるまで、しっかりもみほぐす。※3~5回繰り返す。反対の足も同様に行う。
■数日で出てくる!? 回復サイン
ふくらはぎマッサージを4~5日ほど続けていると、体内に蓄積していた老廃物が分解され、本格的に排出され始めます。このとき、排泄物の量が増える、眠くなる、のどが渇く、しびれが出る、微熱が出る、かゆみや湿疹が出る・青あざができるといった一見、症状が悪化したような現象が起こることがあります。
これは「好転反応」といって、血流がアップしている証拠で、体質改善への一時的な反応。毒素の排出が終われば、好転反応は止まるので心配いりません。
■効果が10倍!鼻式・逆腹式呼吸
「鼻式・逆腹式呼吸」は、鼻から吸って鼻から吐き、息を吸ったときにお腹を引っ込めます。鼻から吸って口から吐く腹式呼吸よりも、鼻腔内が乾燥しないので、ウイルスを寄せつけないというメリットがあります。
また、吸ったときにお腹を引っ込めることで、腹腔の内分泌腺機能が整い、老化防止、抗酸化作用も高まります。ふくらはぎマッサージの前に3回行えば、効果が断然UP!
【鼻式・逆腹式呼吸のやり方】
1 鼻からゆっくり大きく息を吸い込む
2 息を大きく吸い込みながら、お腹を限界まで凹ませ、そのまま息を3秒止める
3 肩の力を抜き、お腹をふくらませながら、鼻から息をすべて吐き切る
(取材・文/鈴木恵理子)
《PROFILE》
田辺智美さん ◎「足健道」さと足ツボ療術院院長。重度のむち打ち症を患ったことをきっかけに、ツボと反射区とリンパを刺激する独自の足もみメソッドを開発。『「足もみ」で心も体も超健康になる!』(三笠書房)など著書も多数。