テレビや雑誌でおなじみの名ドクターが実践! “お金をかけずに”“毎日続けられる”健康法を一挙公開。
手間もお金もかけずに始められる、健康&美容法
今の時代、知りたい情報はスマホひとつでなんでも簡単に手に入れられる。でも、中には誤った内容もまざっているのがやっかいなところ。特に健康や美容ネタの場合、一般人が正誤を選別するのは難しいところ。
やはりいちばん信頼を置けるのは、その道のプロ・医師による情報だ。この特集で紹介するのは、日本を代表する8人の名医たちが、自身も取り入れているという本物の健康&美容法。全てエビデンスが確かなのはもちろん、手間もお金もかけずに始められるものばかり。試して損なし!
●熟睡法
〜毎日ぐっすり眠れば脳と身体はもっと元気に〜
睡眠専門医の白濱龍太郎先生は、質のよい睡眠は、記憶力や判断力など脳の機能を高めるのはもちろん、身体の免疫力アップにも欠かせないと指摘する。そこで白濱先生に、誰でも無理なくできる3つの熟睡法を教えていただいた。
【1】入浴は就寝時刻の1時間半〜2時間前に
人の身体は、深部体温が下がると眠気が起こる。その調節にうってつけなのが入浴。
「湯船につかって体温を引き上げ、上がった後に体温が下がる過程で眠りにつくように眠気をコントロール。そのためには、就寝の1時間半から2時間前の入浴がベスト」(白濱先生、以下同)
入浴ができない場合はシャワーで代用することも可能。
「首の後ろに熱めのお湯を10分程度当て続けると、深部体温の上昇が期待できます」
寝つきが悪い人は入浴のタイミングを変えてみて。
【2】コーヒーの香りに入眠効果が!?
催眠作用のある香りとしてはラベンダーがよく知られているが、近年の研究ではなんとコーヒー豆の香りも睡眠によいことが判明したという。
「コーヒーは飲むとカフェインの作用で睡眠に支障をきたしますが、香りには深いリラックス効果があり、睡眠を促す効果も期待できます」
就寝前にインスタントコーヒーの香りをかぐ習慣をつけると、睡眠の質が上がるかも。
【3】ぐっすり眠るには「あおむけ大の字姿勢」
入眠時の姿勢は人それぞれだが、熟睡するためにおすすめなのはあおむけで両手足を広げた姿勢だという。
「身体が圧迫されないため、血流がよくなり手足の先から熱が発散。深部体温が下がり、眠気が生じやすくなる」
眠る前は大の字姿勢を!
◆おすすめの熟睡姿勢
・あおむけ大の字姿勢
手足の先から熱が放出され深部体温が下がり、眠くなりやすい。ただし、いびきや睡眠時無呼吸症候群の心配がある人は横向きに寝るほうがおすすめ。
・あおむけまっすぐ姿勢
脇や股に熱がこもり汗をかきやすい。スペースの都合で手足を広げられない場合は、この姿勢で足元にクッションを置き、足を上げて寝るだけでもOK。
教えてくれたのは……白濱龍太郎先生
睡眠、呼吸器内科、在宅医療の専門クリニック「RESM新横浜」院長。日本睡眠学会認定施設として専門医療を提供している。国内外の睡眠医療の普及にも尽力。
『熟睡法ベスト101』(アスコム)