なんとも怖い帯状疱疹、予防する術はあるのか?
「発疹が出たら、ブツブツが3つくらいまでの早い段階で病院へ行ってください。ウイルスを殺す薬(内服、点滴)があるので、早ければ早いほど効果があります。また昨年『シングリックス』というワクチンが出て、これを2回打てばかなりの確率で予防できるようになりました。
ただ保険がきかないので1回2万円、それを2回なので4万円ほどと高額なのがネックですが、身近な人が帯状疱疹で顔が腫れ上がった状態を見て接種を決める方も多いですね」(秋津先生)
帯状疱疹は免疫力が下がることが発症原因。疲れやストレスをためないことがいちばんの予防法なのだ。
「ストレスをためないためにはどうしたらよいかとよく聞かれますが、私が患者さんにいつも言っているのは完璧を目指さず『100点を目指さず、60点でいい』ということ。そして『病気のときは人のことを考えずにわがままになりなさい。不義理をしなさい』と言っています。とにかく疲れをためず、適度にサボり、ポジティブシンキングをしてください」(秋津先生)
●帯状疱疹
(1)皮膚がピリピリするなど痛みや不快感があったら注意!
(2)発疹が出たら、ブツブツが3つくらいまでの間に病院へ!
(3)ワクチンで予防する選択肢もあり。とにかく疲れやストレスをためないこと!
原因はいまだ不明! 【突発性難聴】
「朝起きたら右耳が詰まっている感じがあって、耳抜きをしても治らない。おかしいなと出勤途中にネットで調べると、どうやら突発性難聴の症状。ためしにイヤホンで右耳と左耳を聞き比べたら、やっぱり右耳がおかしい。打ち合わせをしたら、男性の声が聞こえづらい。
これは変だと思い、会社帰りに近くのクリニックへ行ったところ、やはりそうでした。治療のかいあって、今では問題なく聞こえています。私はコンサートへ行ったりなど音楽を聴くのが大好きなので、本当に早く行ってよかった」
そう語るのは40代のHさん。一方30代のAさんもHさんと似た不調に悩まされていたが症状を放置したため、今も左耳が聞こえづらい状態のままだそう。「おかしいなと思ったときにすぐに行けばよかった」と悔しさをにじませる。
「突発と名前がついているとおり、昨夜までなんともなかったのに朝になったら片方の耳が聞こえなくなっていた、という方が多い病気です。原因はストレスや疲れではないか、耳の奥にある音を聞く蝸牛という器官の細胞が炎症を起こすからではないかなどといわれていますが、今の段階では不明です」(秋津先生)
原因不明なので予防法もなし。片耳がおかしいなと思ったら、選択肢は「すぐ病院へ」のみ!